[01]23年度の主な動き

2012/04/23 19:47 に Matsumoto Norikazu が投稿

 ここで平成23年度の倒産動向をざっと紹介し、3月単月の動向は、次項以降の各論で記述する。23年度の倒産件数は、13,179件(前年度比2.9%減)、負債額は3兆9,931億2,600万円(同15.5%減)となった。このうち負債額「1千万円以上」の件数は12,707件(同2.7%減)、負債額は3兆9,906億4,000万円(同15.5%減)である。いずれも3年連続の減少となった。

(1)負債額「10億円以上」の大型倒産が22年ぶりの低水準
 年度内の倒産件数は平成2年度(9,172件)以来21年ぶりの低水準、負債額は21年ぶりに4兆円を下回った。中小企業金融円滑化法、セーフティネット保証、東日本大震災復興緊急保証、東日本大震災復興特別貸付などによる下支えと同時に、10億円以上の大型倒産が424件(前年同月比23.0%減)と平成2年度(332件)以来の低水準だったことが寄与している。

(2)円高関連倒産は前年度比13.2%増
 東京商工リサーチの調べによる関連項目別の倒産件数は、東日本大震災関連682件、円高関連66件(前年度76件)、上場企業倒産はエルピーダメモリなど4件(同10件)、第三セクター倒産25件(同14件)である。

(3)負債規模は1億円未満を中心に推移
 負債額が1億円未満の倒産件数は9,278件で、全体の70.4%を占めた。倒産が比較的負債規模の小さい中小企業で構成されていることを反映している。

(4)法的倒産の年度構成比82.1%、不況型倒産は81.8%の高水準
 「破産」「再生手続」「特別清算」「会社更生法」など法的倒産の件数は10,817件で、構成比は82.1%と過去最高を記録した。また倒産原因別では、「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」など不況型倒産の合計件数は10,786件で、構成比は81.8%の高水準である。