[01]4月の主な動き

2016/06/09 18:43 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2016/06/09 18:44 に更新しました ]
(1)倒産件数は5か月ぶりの前年同月比連続減少
 4月の倒産件数は721件(前月比8.7%減、前年同月比8.0%減)、負債額は1,034億円7,800万円(前月比41.2%減、前年同月比46.4%減)で、2015年12月以降一進一退の推移となっていた件数と負債額の動きは、5か月ぶりの連続減少となった。負債額「100億円」の倒産が発生しなかったことや、10億円以上の倒産が
16件(前月比44.8%減、前年同月比20.0%減)と大幅減、かつ倒産1件当たりの平均負債額が24億1,990万円(前年同月比61.2%減)となったことで、月次倒産全体の負債額が大幅な減少となった。
 負債額1000万円未満の倒産は26件(前月比40.9%減、前年同月比27.8%減)、負債額は1億3,400万円(前月比40.9%減、前年同月比27.8%減)と件数・負債額ともに低水準となった。
 負債額1000万円以上の倒産は695件(前月比6.8%減、前年同月比7.1%減)、負債額は1,033億4,400万円(前月比41.2%減、前年同月比46.4%減)であった。

(2)小規模企業倒産は前年同月比で件数が大幅に減少
 小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は20人以下)の倒産は635件(前月比6.9%減、前年同月比8.2%減)で月次倒産全体に占める割合は88.1%(前月比1.8ポイント上昇、前年同月比0.2ポイント低下)となった。
 従業員規模別集計との関連では、「4人以下」と「5人以上9人以下」でそれぞれ前年同月比1.6ポイント、0.5ポイント構成比の上昇が見られ、小規模企業の倒産シェア増大につながった。

(3)「不況型倒産」の構成比が再び80%を超える
 負債額1千万円以上の原因別倒産件数は「過少資本」「売掛金回収難」で前年同月を上回った。「過少資本」の構成比は6.2%で、2013年10月(7.0%)以降で最もシェアを伸ばした。同様に「既往のシワ寄せ」も13.8%と徐々にシェアを拡大しており、2012年7月(11.3%)以降、わずかな例外を除いて10%を超える水準が定着している。
 「不況型倒産」(「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」の合計)は558件(前月比4.8%減、前年同月比7.0%減)と前月比・前年同月比ともに減少したが、月次倒産に占める割合は80.3%(同1.7ポイント上昇、同0.1ポイント上昇)と3か月ぶりに80%を超えた。

(4)「飲食業」の倒産、減少の流れにならず
 業種別の集計では「小売業」を除く区分すべてで前年同月を下回った。
 「建設業」「製造業」「卸売業」「サービス業」「その他」では前年同月比が連続で減少したが、「飲食業」では2016年に入って以降、4か月連続で前年同月を上回っている
 「その他」67件(前月比12.5%増、前年同月比6.7%減)の内訳では、不動産賃貸関連で前年同月を下回る業種がある一方で事業協同組合の倒産が5件発生したことが目立った。