[01]3月の主な動き

2016/05/16 23:04 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2016/05/16 23:05 に更新しました ]
(1)倒産件数・負債額ともに一進一退の動き
 3月の倒産件数は790件(前月比4.8%増、前年同月比11.2%減)、負債額は1,761億円3,200万円(前月比7.6%増、前年同月比21.3%減)で、倒産件数が9か月ぶりに増加した12月から1月は一転、減少に転じ、2月は再び増加、3月に減少へと転換する一進一退の推移となっている。
 負債額10億円以上の倒産は29件(前月比14.7%減、前年同月比25.6%減)で、倒産1件当たりの平均負債額も33億7,100万円(前年同月比6.7%減)と減少したことで月次倒産全体の負債額はやや減少となった。一方で、負債額1000万円未満の倒産は44件(前月比41.9%増、前年同月比41.9%増)、負債額は2億3,300万円(前月比54.3%増、前年同月比71.3%増)と件数・負債額ともに増加した。
 負債額1000万円以上の倒産は746件(前月比3.2%増、前年同月比13.2%減)、負債額は1,758億9,900万円(前月比7.6%増、前年同月比21.3%減)であった。

(2)小規模企業倒産は前年同月比で件数が大幅に減少
 小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は20人以下)の倒産は682件(前月比5.1%増、前年同月比11.3%減)で月次倒産全体に占める割合は86.3%(前月比0.2ポイント上昇、前年同月比0.1ポイント低下)となった。
 従業員規模別集計との関連では、「4人以下」「10人以上29人以下」でそれぞれ前年同月比1.3ポイント、1.5ポイント構成比の上昇が見られたが、「5人以上9人以下」で同2.9ポイント低下したことで、小規模企業全体としては0.1ポイントの低下に抑えられたものと考えられる。

(3)「不況型倒産」の構成比は80%を割る水準で推移
 負債額1千万円以上の原因別倒産件数は「放漫経営」のみが前年同月を上回った。
 「販売不振」は507件で、2015年7月(540件)以降で初めて500件を超えた。
 「不況型倒産」(「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」の合計)は586件(前月比2.1%増、前年同月比12.0%減)と前年同月比で減少し、月次倒産に占める割合は78.6%(同0.8ポイント低下、同1.1ポイント上昇)と2月に続いて80%を割った。

(4)「建設業」はすべての中分類で前年同月を下回る
 業種別の集計では「小売業」「飲食業」で前年同月を上回った。
 前年同月比の増減が一進一退を続ける「建設業」は、「土木工事」「建築工事」「職別工事」「設備工事」の4つの中分類すべてで前年同月を下回り、前年同月比で減少に転じた。2月に急増した中分類の「設備工事」28件(前月比20.0%減、前年同月比17.6%増)はやや減少し、同様に2月に前年同月比で急増した「建築工事」42件
(前月比2.4%増、前年同月比4.5%減)も大きな変動はなかった。
 「その他」63件(前月比10.5%増、前年同月比18.2%減)の内訳では、貸金関連業種の一部で前年同月比が増加したほか、不動産代理業でも増加が見られた。