[01]12月の主な動き

2016/02/09 22:43 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2016/02/09 22:43 に更新しました ]
(1)2015年の倒産件数は25年ぶりに10,000件を割る
 2015年の倒産件数は9,170件(前年比9.4%減)、負債総額は2兆1,141億2,200万円(前年比12.7%増)でした。2010年以降、倒産件数は一貫して減少を続けており、2015年の倒産件数は1990年(8,364件)以降で最少、1979年の当協会の集計開始以来2番目に少ない件数となりました。

(2)倒産件数が9か月ぶりに前年同月を上回る
 12月の倒産件数は728件(前月比1.5%減、前年同月比2.2%増)、負債額は3,854億円9,700万円(前月比171.9%増、前年同月比116.0%増)で、倒産件数の前年同月比は9か月ぶりに増加、負債額は船舶関連会社のラムスコーポレーション(株)と関連会社38社が会社更生手続開始の決定を受けたことで「10億円以上」の倒産件数が急増。また負債額が1,000億円を超える倒産が発生したことで、月次負債額は2015年最大となった。
 負債額1千万円以上の倒産は699件(前月比1.7%減、前年同月比1.9%増)、負債額は3,853億5,300万円(前月比172.0%増、前年同月比116.1%増)であった。

(3)小規模企業倒産が9か月ぶりに前年同月比増加
 小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は20人以下)の倒産は644件(前月比1.1%増、前年同月比2.1%増)で月次倒産全体に占める割合は88.5%(前月比0.4ポイント上昇、前年同月比0.1ポイント低下)となった。
船舶関連会社のラムスコーポレーション(株)と関連会社38社が会社更生手続開始の決定を受けたことで、従業員数「4人以下」の件数が増加したことも影響している。

(4)「不況型倒産」の構成比が80%を割る
 負債額1千万円以上の原因別倒産件数は「他社倒産の余波」「過少資本」「既往のシワ寄せ」「その他」で前年同月を上回り、「売掛金回収難」が横ばい、「販売不振」「放漫経営」で前年同月を下回った。「販売不振」420件は1992年3月(356件)以降で最少件数となり、6か月連続で前年同月を下回った。
「既往のシワ寄せ」は6か月ぶりに100件を超える水準となる一方、「販売不振」が前年同月比で減少し、「不況型倒産」(「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」の合計)は527件(前月比10.2%減、前年同月比5.9%減)と前月比、前年同月比ともに減少。月次倒産に占める割合は75.4%(同7.2ポイント低下、同6.2ポイント低下)と9か月ぶりに80%を割った。

(5)「建設業」が18か月ぶりに前年同月を上回る
 業種別の集計では「建設業」「サービス業」「その他」が前年同月を上回った。「建設業」の中分類では「土木工事」と「職別工事」を除く「建築工事」と「設備工事」で前年同月を上回った。
 また、「その他」99件が9か月ぶりに前年同月比増加(35.6%増)となった。内訳では、
一般貨物自動車運送業」が前年同月比で大きく減少する一方、船舶関連会社のラムスコーポレーション(株)と関連会社38社が会社更生手続開始の決定を受けたことで、船舶貸渡業」の増加が全体の件数を押し上げた。