2015年 9月(2015年7月調査)

[01]7月の主な動き

2015/09/14 4:34 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:35 に更新しました ]

(1)倒産件数は依然として低水準
 7月の倒産件数は813件(前月比5.5%減、前年同月比11.1%減)、負債額は1,201億9,700万円(前月比5.4%減、前年同月比7.3%減)で、倒産件数は6月に続き800件を超えた。前年同月比は4か月連続で前年同月を下回った。
負債額1千万円以上の倒産は787件(前月比4.5%減、前年同月比10.8%減)、負債額は1,200億6,800万円(前月比5.4%減、前年同月比7.3%減)であった。

(2)小規模企業倒産の前年同月比減少続くも構成比は上昇
 小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は20人以下)の倒産は725件(前月比4.4%減、前年同月比10.9%減)で月次倒産全体に占める割合は89.2%(前月比1.1ポイント上昇、前年同月比0.2ポイント上昇)となり、2014年12月(88.6%)以降で最高となった。

(3)「販売不振」「既往のシワ寄せ」減少で不況型倒産は構成比低下
 負債額1千万円以上の原因別倒産件数は「販売不振」540件が前月比で8.0%減、前年同月比で13.0%減と6月の増加から減少に転じ、「既往のシワ寄せ」94件(前月比6.9%減、前年同月比16.1%減)とともに、いずれも低い水準となり、不況型倒産全体で638件(前月比7.7%減、前年同月比13.7%減)と前月比、前年同月比ともに減少した。これにより月次倒産に占める割合は81.1%(同2.8ポイント低下、同2.7ポイント低下)と構成比を下げた。

(4)不動産関連業種の倒産は一段落
 業種別の集計では「飲食業」「サービス業」で前年同月を上回った。とりわけ「サービス業」の中分類では「企業関連」以外の「生活関連」「レジャー関連」「情報関連」といった家計に関連が深い業種での倒産が前年同月を上回った。
 6月に続いて「その他」は前年同月比で減少。とくに「不動産代理業・仲介業」の10→6件(前年同月比66.7%減)を筆頭に「建物売買業」「土地売買業」「貸事務所業」「貸家業」「不動産管理業」といった不動産関連業種で軒並み減少が目立った。


[02]負債規模別の動向

2015/09/14 4:33 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:36 に更新しました ]

~「100億円以上」の倒産が昨年を上回るペースで発生~

負債規模別の倒産件数は、「5000万円以上1億円未満」「5億円以上10億円未満」「100億円以上」で前年同月を上回った。
負債額1千万円未満の企業倒産は26件(前月比27.8%減、前年同月比21.2%減)で、月次倒産全体(813件)に占める割合は3.2%(前月比1.0ポイント低下、前年同月比0.4ポイント低下)だった。
負債額「100億円以上」の大型倒産は、(株)goodgo99(負債額170億円、化粧品卸売業、破産、東京都)の1社。
2014年に7件発生した「100億円以上」の倒産発生は2014年12月以降8か月連続となり、2015年の累計は9件に達した。

[03]業種別の動向

2015/09/14 4:33 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:37 に更新しました ]

~不動産関連業種の倒産が一段落~

負債額1千万円以上の業種別倒産件数は、「飲食業」「サービス業」で前年同月を上回り、「卸売業」で横ばい、「建設業」「製造業」「小売業」「その他」で前年同月を下回った。
「サービス業」の中分類では4区分のうち「企業関連」のみが前年同月を下回り、「生活関連」「レジャー関連」「情報関連」などの家計に関わる区分で前年同月を上回った。
「その他」の区分は「不動産代理業・仲介業」をはじめとした不動産関連業種で前年同月を下回った。


業種区分「その他」の前年同月比較一覧(負債額1000万円以上)

業種コード

業種名称

20147

20157

0113

野菜作農業(きのこ類栽培を含む)

1

2

0122

肉用牛生産業

1

0

0123

養豚業

1

0

0124

養鶏業

1

1

0141

園芸サービス業

1

0

0319

その他の海面漁業

1

0

0411

魚類養殖業

1

2

0421

内水面養殖業

1

0

0547

粘板岩採石業

1

0

4321

一般乗用旅客自動車運送業

5

2

4411

一般貨物自動車運送業

17

17

4431

貨物軽自動車運送業

1

1

4711

倉庫業(冷蔵倉庫業を除く)

1

1

4841

こん包業(組立こん包業を除く)

1

1

6421

質屋

1

1

6513

投資運用業

1

0

6741

生命保険媒介業

1

0

6811

建物売買業

4

1

6812

土地売買業

5

3

6821

不動産代理業・仲介業

10

6

6911

貸事務所業

4

2

6912

土地賃貸業

0

1

6921

貸家業

2

0

6941

不動産管理業

8

4

7113

農学研究所

0

1

8712

漁業協同組合

0

1

8721

事業協同組合

1

2

9599

他に分類されないサービス業

1

1

72

50

[04]原因別の動向

2015/09/14 4:32 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:50 に更新しました ]

~「販売不振」「既往のシワ寄せ」減少で不況型倒産の割合低下~

負債額1千万円以上の原因別倒産件数は、「他社倒産余波」「過少資本」を除く区分すべてが前年同月を下回った。
6月には9か月ぶりに前年同月を上回った「販売不振」は再び13.0%減へと減少に転じた。
不況型倒産(「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」の合計)は638件(前月比7.7%減、前年同月比13.7%減)で月次倒産に占める割合は81.1%(前月比2.8ポイント低下、前年同月比2.7ポイント低下)だった。

[05]従業員規模別の動向

2015/09/14 4:32 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:51 に更新しました ]

~倒産が発生した区分すべてで前年同月を下回る~

負債額1千万円以上の従業員規模別倒産件数は、倒産が発生しなかった「300人以上」を除き、すべての区分で前年同月を下回った。
小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は20人以下)の倒産件数は725件(前月比4.4%減、前年同月比10.9%減)で、月次倒産に占める割合は89.2%(前月比1.1ポイント上昇、前年同月比0.2ポイント上昇)だった。



小規模企業の倒産件数構成比・前年同月比推移

調査年月

月次倒産
全体

小規模企業
倒産件数

構成比

前年比

20137

1,068

951

89.0%

39.0%

20138

864

769

89.0%

14.9%

20139

841

727

86.4%

15.9%

201310

988

869

88.0%

19.2%

201311

902

792

87.8%

-5.6%

201312

780

691

88.6%

-13.7%

20141

908

807

88.9%

-5.1%

20142

808

708

87.6%

-14.5%

20143

848

750

88.4%

-10.2%

20144

955

832

87.1%

2.5%

20145

853

735

86.2%

-23.5%

20146

900

804

89.3%

-1.3%

20147

915

814

89.0%

-14.4%

20148

759

671

88.4%

-12.7%

20149

856

742

86.7%

2.1%

201410

841

731

86.9%

-15.9%

201411

764

689

90.2%

-13.0%

201412

712

631

88.6%

-8.7%

20151

745

651

87.4%

-19.3%

20152

721

613

85.0%

-13.4%

20153

890

769

86.4%

2.5%

20154

784

692

88.3%

-16.8%

20155

750

638

85.1%

-13.2%

20156

860

758

88.1%

-5.7%

20157

813

725

89.2%

-10.9%

[06]資本金規模別の動向

2015/09/14 4:32 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:51 に更新しました ]

~「個人」が高水準で推移~

負債額1千万円以上の資本金規模別倒産件数は、「1億円以上5億円未満」と倒産が発生しなかった「5億円以上10億円未満」が前年同月比が横ばい、「個人」と「5000万円以上1億円未満」で増加、その他は減少となり、資本金規模と倒産件数の大小に関連は見られなかった。
件数の推移をみると、「個人」が2015年5月以降100件を超える水準で推移しており、7月(143件)は過去12か月の平均(118.2件)を大きく上回った。
「1000万円未満」326件は前年同月(406件)が高水準であったことの反動減となっており、件数自体は過去12か月の平均(327.3件)と大きな変動はなかった。

[07]営業年数別の動向

2015/09/14 4:31 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:51 に更新しました ]

~「不明」の件数が急増~

負債額1千万円以上の営業年数別倒産件数は、「6年以上10年未満」と「不明」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
「不明」の101件は2014年9月以来初めて100件を超え、過去12か月の平均(85件)を大きく超えた。
別途集計した原因別とのクロス集計では、「2年以上6年未満」「30年以上」で「販売不振」が大きく減少した。

[08]倒産形態別の動向

2015/09/14 4:31 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:52 に更新しました ]

~法的倒産と「破産」の構成比が高止まり~

負債額1千万円以上の形態別倒産件数は、「その他」と倒産が発生しなかった「会社更生法」を除く区分すべてで前年同月を下回った。
「破産」は2015年に入り3番目の規模となる663件であるが、前年同月比はマイナスとなった。
月次倒産に占める法的倒産の割合は89.1%(前月比0.3ポイント低下、前年同月比1.0ポイント低下)、法的倒産に占める「破産」の割合は94.6%(同0.1ポイント低下、同0.3ポイント上昇)で高止まりの状況。

[09]倒産原因・営業年数別の動向

2015/09/14 4:31 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:52 に更新しました ]

~「30年以上」で不況型倒産が大幅に減少~

負債額1千万円以上の倒産原因別・営業年数別のクロス集計をみると、原因別集計の「販売不振」が「2年以上6年未満」「30年以上」などで大きく前年同月比を減少させた。逆に「不明」では前年同月比が増加となり、「販売不振」が占める割合も81.2%と突出している。
営業年数別で前年同月比2.3%増となった「不明」は「販売不振」以外でも前年同月を上回っており、「放漫経営」と「既往のシワ寄せ」を除く区分が横ばい、あるいは増加となった。
「30年以上」では「販売不振」以外にも「既往のシワ寄せ」が前年同月比で減少し、「不況型倒産」(販売不振、既往のシワ寄せ、売掛金回収難の合計)は前年同月比マイナス48件(同24.1%減)と大きく減少した。


倒産原因・営業年数別倒産件数クロス集計(負債額1000万円以上)

倒産件数

2年未満

2年以上
6
年未満

6年以上
10
年未満

10年以上
20
年未満

20年以上
30
年未満

30年以上

不明

合計

販売不振

2

37

64

135

103

117

82

540

放漫経営

2

5

3

6

3

4

2

25

他社倒産の余波

3

1

10

7

15

14

4

54

過少資本

0

5

4

9

7

9

5

39

既往のシワ寄せ

0

5

10

20

21

31

7

94

売掛金回収難

0

0

1

0

0

3

0

4

その他

0

1

8

3

5

13

1

31

合計

7

54

100

180

154

191

101

787


倒産原因・営業年数別倒産件数前年同月比増減率(負債額1000万円以上)

件数増減率

2年未満

2年以上
6
年未満

6年以上
10
年未満

10年以上
20
年未満

20年以上
30
年未満

30年以上

不明

合計

販売不振

-50.0%

-38.3%

-17.9%

-4.9%

1.0%

-25.5%

5.1%

-13.0%

放漫経営

-

-44.4%

50.0%

-40.0%

-40.0%

33.3%

-33.3%

-21.9%

他社倒産の余波

200.0%

-80.0%

66.7%

-58.8%

114.3%

27.3%

300.0%

12.5%

過少資本

-100.0%

-16.7%

0.0%

80.0%

133.3%

0.0%

150.0%

30.0%

既往のシワ寄せ

-100.0%

66.7%

100.0%

11.1%

-38.2%

-24.4%

-22.2%

-16.1%

売掛金回収難

-

-

-

-100.0%

-100.0%

200.0%

-

-33.3%

その他

-

0.0%

100.0%

-40.0%

-54.5%

8.3%

-

-6.1%

合計

-12.5%

-35.7%

1.0%

-10.4%

-5.5%

-18.4%

8.6%

-10.8%


倒産原因・営業年数別倒産件数前年同月比増減数(負債額1000万円以上)

件数増減数

2年未満

2年以上
6
年未満

6年以上
10
年未満

10年以上
20
年未満

20年以上
30
年未満

30年以上

不明

合計

販売不振

-2

-23

-14

-7

1

-40

4

-81

放漫経営

2

-4

1

-4

-2

1

-1

-7

他社倒産の余波

2

-4

4

-10

8

3

3

6

過少資本

-1

-1

0

4

4

0

3

9

既往のシワ寄せ

-2

2

5

2

-13

-10

-2

-18

売掛金回収難

0

0

1

-4

-1

2

0

-2

その他

0

0

4

-2

-6

1

1

-2

合計

-1

-30

1

-21

-9

-43

8

-95

[10]地域別の動向

2015/09/14 4:30 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/09/14 4:52 に更新しました ]

~九州は佐賀県以外で前年同月を上回る~

負債額1千万円以上の地域別倒産件数は、全体的に前年同月比で減少する中、「北海道」「九州・沖縄」で前年同月を上回った。
「北海道」29件(前月比38.1%増、前年同月比20.8%増)は2015年2月の横ばいを挟んで2014年12月以来初めて前年同月を上回った。「九州・沖縄」58件(同23.7%減、同31.8%増)は沖縄県、佐賀県の前年同月比横ばいを除き、その他の県ではすべて前年同月を上回った。


都道府県別倒産件数前年同月比較一覧(負債額1000万円以上)

20147

20157

前年同月比

都道府県名

件数

負債額

件数

負債額

件数

負債額

北海道

24

3,591

29

4,956

20.8%

38.0%

北海道

24

3,591

29

4,956

20.8%

38.0%

青森

6

930

3

162

-50.0%

-82.6%

岩手

5

9,623

1

13

-80.0%

-99.9%

宮城

6

379

7

824

16.7%

117.4%

秋田

4

231

3

510

-25.0%

120.8%

山形

6

638

8

4,836

33.3%

658.0%

福島

4

900

1

242

-75.0%

-73.1%

東北

31

12,701

23

6,587

-25.8%

-48.1%

茨城

21

1,191

15

7,294

-28.6%

512.4%

栃木

11

632

13

903

18.2%

42.9%

群馬

15

934

11

1,078

-26.7%

15.4%

埼玉

39

2,226

28

5,019

-28.2%

125.5%

千葉

28

3,109

21

5,332

-25.0%

71.5%

東京

177

32,474

185

33,544

4.5%

3.3%

神奈川

65

5,162

34

2,000

-47.7%

-61.3%

新潟

10

6,063

6

618

-40.0%

-89.8%

山梨

8

2,663

2

166

-75.0%

-93.8%

長野

10

1,029

8

1,069

-20.0%

3.9%

静岡

28

4,204

23

3,985

-17.9%

-5.2%

関東

412

59,687

346

61,008

-16.0%

2.2%

富山

9

966

8

1,505

-11.1%

55.8%

石川

9

2,685

6

2,629

-33.3%

-2.1%

愛知

38

5,617

46

4,095

21.1%

-27.1%

三重

7

408

7

369

0.0%

-9.6%

岐阜

22

7,994

10

850

-54.5%

-89.4%

中部

85

17,670

77

9,448

-9.4%

-46.5%

福井

4

313

4

457

0.0%

46.0%

滋賀

13

809

11

1,143

-15.4%

41.3%

京都

28

2,490

16

5,383

-42.9%

116.2%

大阪

115

12,374

106

9,201

-7.8%

-25.6%

兵庫

46

6,405

40

5,138

-13.0%

-19.8%

奈良

8

650

19

665

137.5%

2.3%

和歌山

8

1,149

11

381

37.5%

-66.8%

近畿

222

24,190

207

22,368

-6.8%

-7.5%

鳥取

2

80

3

90

50.0%

12.5%

島根

6

1,087

5

105

-16.7%

-90.3%

岡山

6

482

5

1,044

-16.7%

116.6%

広島

24

2,029

18

1,379

-25.0%

-32.0%

山口

8

420

2

356

-75.0%

-15.2%

中国

46

4,098

33

2,974

-28.3%

-27.4%

徳島

2

223

4

874

100.0%

291.9%

香川

7

1,159

2

673

-71.4%

-41.9%

愛媛

6

1,252

6

2,197

0.0%

75.5%

高知

3

106

2

74

-33.3%

-30.2%

四国

18

2,740

14

3,818

-22.2%

39.3%

福岡

23

1,970

26

1,127

13.0%

-42.8%

佐賀

2

76

2

150

0.0%

97.4%

長崎

2

23

2

209

0.0%

808.7%

熊本

6

778

9

1,647

50.0%

111.7%

大分

1

74

6

901

500.0%

1117.6%

宮崎

1

70

3

54

200.0%

-22.9%

鹿児島

5

1,463

6

3,136

20.0%

114.4%

九州

40

4,454

54

7,224

35.0%

62.2%

沖縄

4

361

4

1,685

0.0%

366.8%

全国

882

129,492

787

120,068

-10.8%

-7.3%

1-10 of 10