(1)倒産件数は前年比減少続く 5月の倒産件数は750件(前月比4.3%減、前年同月比12.1%減)、負債額は1,278億7,700万円(前月比33.7%減、前年同月比26.0%減)で、倒産件数は2015年1月(745件)に次ぐ歴代17番目の低水準となった。負債額1千万円以上の倒産は724件(前月比3.2%減、前年同月比13.2%減)、負債額は1,277億5,500万円(前月比33.7%減、前年同月比26.0%減)であった。 (2)小規模企業倒産の前年同月比は減少、構成比は上昇 小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は20人以下)の倒産は638件(前月比7.8%減、前年同月比13.2%減)で月次倒産全体に占める割合は85.1%(前月比3.2ポイント低下、前年同月比1.1ポイント低下)だった。 (3)不況型倒産は件数減少も構成比上昇 負債額1千万円以上の原因別倒産件数は「他社倒産の余波」が3か月連続で前年同月を上回った。「販売不振」495件は前年同月比で14.4%減と減少し、「既往のシワ寄せ」102件が同2.0%増、「売掛金回収難」4件が同100.0%増と増加推移となったが、不況型倒産(販売不振、既往のシワ寄せ、売掛金回収難の合計)は601件(前月比0.2%増、前年同月比11.6%減)と前年同月比で減少した。一方、月次倒産に占める構成比は83.0%(前月比2.8ポイント上昇、前年同月比1.5ポイント上昇)と4月に続いて上昇した。 (4)「一般貨物自動車運送業」が引き続き大きく減少 業種別の集計では卸売業を除く全ての業種区分が前年同月を下回った。 「卸売業」の中分類では「建築材料家具建具」で前年同月比23.8%増となり、「建設業」の中分類「建築工事」も8か月ぶりに前年同月比が2.0%増とわずかに増加した。 4月に続いて「その他」は再び前年同月比で減少。とくに「一般貨物自動車運送業」の27→17件(前年同月比37.0%減)という減少が目立った。 業種区分「その他」の前年同月比較一覧(負債額1000万円以上)
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