2015年 6月(2015年4月調査)

[01]4月の主な動き

2015/05/27 2:42 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:42 に更新しました ]

(1)倒産件数は再び前年比減少に転じる
 4月の倒産件数は784件(前月比11.9%減、前年同月比17.9%減)、負債額は1,929億7,000万円(前月比13.8%減、前年同月比36.6%増)で、倒産件数は2015年の最多件数となった3月から一転して再び減少に転じた負債額1千万円以上の倒産は748件(前月比12.9%減、前年同月比18.2%減)、負債額は1,927億7,900万円(前月比13.8%減、前年同月比36.6%増)であった。

(2)小規模企業倒産の前年同月比は減少、構成比は上昇
 小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は20人以下)の倒産は692件(前月比10.0%減、前年同月比16.8%減)で月次倒産全体に占める割合は88.3%(前月比1.9ポイント上昇、前年同月比1.2ポイント上昇)だった。
件数は2014年7月(814件)以降で最多となった3月からは減少し、再び700件を割ったが、構成比は88.3%まで上昇した。

(3)不況型倒産は件数減少も構成比は再び上昇
 負債額1千万円以上の原因別倒産件数は「他社倒産の余波」を除くすべての区分が前年同月比で減少した。「販売不振」490件は前年同月比で22.3%減と大きく減少したが「既往のシワ寄せ」がわずかに同2.7%の減に止まり、不況型倒産(販売不振、既往のシワ寄せ、売掛金回収難の合計)は600件(前月比9.9%減、前年同月比19.8%減)であった。月次倒産に占める構成比は80.2%と2014年11月以降で初めて80%を割った3月から再び上昇した。

(4)「一般貨物自動車運送業」が大きく減少
業種別の集計では全ての業種区分が前年同月を下回った
3月に3か月ぶりの前年同月比増加を示した「その他」は再び減少に転じ、とくに「一般貨物自動車運送業」の31→16件(前年同月比48.4%減)という減少が目立った。一方で「不動産代理業・仲介業」は71.4%増(4→14件)と大幅に増加した。
「飲食業」は43件(前年同月比44.2%減)で、2007年9月(37件)以来の低い水準となった。


[02]負債規模別の動向

2015/05/27 2:41 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:42 に更新しました ]

~「100億円以上」を除く区分がすべて前年同月を下回る~

負債規模別の倒産件数は「100億円以上」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
負債額「1000万円未満」の倒産件数は36件(前月比16.1%増、前年同月比12.2%減)で月次倒産全体(784件)に占める割合は4.6%で、前月比1.1ポイント上昇、前年同月比0.3ポイント上昇となった。
負債額100億円以上の大型倒産は江守グループホールディングス(株)(負債額711億円、純粋持株会社、再生手続、福井県)の1社。

[03]業種別の動向

2015/05/27 2:40 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:41 に更新しました ]

~すべての業種区分で前年同月を下回る~

負債額1000万円以上の業種別倒産件数は、全ての区分で前年同月を下回った。
「建設業」では「土木工事」「建築工事」「職別工事」「設備工事」の中分類すべてが前年同月を下回り、全体でも前年同月比21.6%減となった。
3月に3か月ぶりの前年同月比増加を示した「その他」は再び減少に転じ、とくに「一般貨物自動車運送業」の31→16件(前年同月比48.4%減)という減少が目立った。一方で「不動産代理業・仲介業」は71.4%増(4→14件)と大幅に増加した。
「飲食業」は2015年に入って4か月連続で前年同月を下回り、43件は2007年9月(37件)以来の低水準となった。


業種区分「その他」の前年同月比較一覧(負債額1000万円以上)

業種コード

業種名称

20144

20154

0111

米作農業

1

0

0113

野菜作農業(きのこ類栽培を含む)

1

0

0114

果樹作農業

1

0

0115

花き作農業

0

1

0116

工芸農作物農業

0

1

0123

養豚業

0

2

0124

養鶏業

1

2

0134

畜産サービス業(獣医業除く)

1

0

0211

育林業

1

0

0314

釣・はえ縄漁業

1

0

0411

魚類養殖業

1

1

0421

内水面養殖業

1

0

3632

下水道管路施設維持管理業

1

0

4321

一般乗用旅客自動車運送業

4

1

4399

他に分類されない道路旅客運送業

1

0

4411

一般貨物自動車運送業

31

16

4421

特定貨物自動車運送業

1

0

4431

貨物軽自動車運送業

2

3

4441

集配利用運送業

1

0

4542

内航船舶貸渡業

1

0

4711

倉庫業(冷蔵倉庫業を除く)

1

0

4821

利用運送業

1

1

4822

運送取次業

3

0

4841

こん包業(組立こん包業を除く)

2

2

4842

組立こん包業

2

1

4899

その他の運輸附帯サービス業

1

1

6412

事業者向け貸金業

1

0

6513

投資運用業

3

1

6529

他の商品先物取引業,商品投資業

0

1

6741

生命保険媒介業

1

0

6811

建物売買業

4

5

6812

土地売買業

5

3

6821

不動産代理業・仲介業

4

14

6911

貸事務所業

10

6

6921

貸家業

1

3

6931

駐車場業

1

0

6941

不動産管理業

3

2

8712

漁業協同組合

0

1

8713

水産加工業協同組合

1

0

8721

事業協同組合

3

0

9399

他に分類されない非営利的団体

0

1

9599

他に分類されないサービス業

1

0

99

69

[04]原因別の動向

2015/05/27 2:39 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:39 に更新しました ]

~不況型倒産が再び80%超え~

負債額1000万円以上の原因別倒産件数は、「他社倒産の余波」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
「販売不振」は2014年12月から500件前後で推移し、3月に544件と増加(前年同月比では減少)したが、4月に入り再び500件を割る490件(前月比9.9%減、前年同月比22.3%減)となった。
4月の不況型倒産(「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」の合計)は600件(前月比9.9%減、前年同月比19.8%減)で月次倒産に占める割合は80.2%(同2.7ポイント上昇、同1.6ポイント低下)で、3月に77%台に落ちた構成比は再び80%超えとなった。

[05]従業員規模別の動向

2015/05/27 2:38 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:39 に更新しました ]

~小規模企業倒産件数の構成比は2015年で最高~

負債額1000万円以上の従業員規模別倒産件数は、「100人以上299人以下」と倒産が発生しなかった「300人以上」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は20人以下)の倒産件数は692件(前月比10.0%減、前年同月比16.8%減)で月次倒産に占める割合は88.3%(前月比1.9ポイント上昇、前年同月比1.2ポイント上昇)とやや上昇し、2015年になってからの構成比では最高を記録した。


小規模企業の倒産件数及び前年同月比増減率の推移

小規模企業の倒産件数構成比・前年同月比推移

調査年月

月次倒産
全体

小規模企業
倒産件数

構成比

前年比

20134

934

812

86.9%

20.7%

20135

1,080

961

89.0%

29.0%

20136

935

815

87.2%

32.3%

20137

1,068

951

89.0%

39.0%

20138

864

769

89.0%

14.9%

20139

841

727

86.4%

15.9%

201310

988

869

88.0%

19.2%

201311

902

792

87.8%

-5.6%

201312

780

691

88.6%

-13.7%

20141

908

807

88.9%

-5.1%

20142

808

708

87.6%

-14.5%

20143

848

750

88.4%

-10.2%

20144

955

832

87.1%

2.5%

20145

853

735

86.2%

-23.5%

20146

900

804

89.3%

-1.3%

20147

915

814

89.0%

-14.4%

20148

759

671

88.4%

-12.7%

20149

856

742

86.7%

2.1%

201410

841

731

86.9%

-15.9%

201411

764

689

90.2%

-13.0%

201412

712

631

88.6%

-8.7%

20151

745

651

87.4%

-19.3%

20152

721

613

85.0%

-13.4%

20153

890

769

86.4%

2.5%

20154

784

692

88.3%

-16.8%

[06]資本金規模別の動向

2015/05/27 2:37 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:38 に更新しました ]

~「10億円以上」を除く区分で前年同月比減少~

負債額1000万円以上の資本金規模別倒産件数は、「10億円以上」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
「個人」は2014年8月(94件)に次ぐ低い水準となる95件(前月比25.8%減、前年同月比34.9%減)で、過去12か月の平均(122.9件)を大きく下回った。
「1000万円未満」は減少率こそ他の区分と比べて目立たないが、3月の前年同月比2.3%増を挟んで2014年5月以降1年間にわたり前年同月比の減少傾向が続いている。

[07]営業年数別の動向

2015/05/27 2:37 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:37 に更新しました ]

~「2年未満」が3か月連続で前年比増加~

負債額1000万円以上の営業年数別倒産件数は、「2年未満」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
「2年未満」は2015年に入って以降やや増加傾向にあり、10件を下回ることがなくなっている。別途集計した原因区分別とのクロス集計では「2年未満」で「他社倒産の余波」が大きな増加要因となっており、業歴が浅い企業での与信管理や連鎖倒産対策が充分でない可能性も示唆している。

[08]倒産形態別の動向

2015/05/27 2:36 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:37 に更新しました ]

~倒産のある区分すべてで前年同月を下回る~

負債額1000万円以上の形態別倒産件数は、倒産が発生しなかった「会社更生法」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
3月に6か月ぶりの前年同月比増加となった「破産」は再び同17.6%の減少となる85件。過去12か月の平均(94.3件)も下回った。
2014年12月以降、前年同月比で増加傾向だった「特別清算」は僅かに同3.0%減となる32件。しかし、過去12か月の平均件数(25.6件)は大きく上回った。
月次倒産に占める法的倒産の割合は87.7%(前月比1.5ポイント低下、前年同月比0.7ポイント上昇)、法的倒産に占める「破産」の割合は92.2%(同0.8ポイント低下、同0.1ポイント低下)だった。


[09]倒産原因・営業年数別の動向

2015/05/27 2:34 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:35 に更新しました ]

~「販売不振」がすべての営業年数で減少~

負債額1000万円以上の倒産原因・営業年数別倒産件数のクロス集計をみると、原因別集計で前年同月比22.3%減となった「販売不振」がすべての営業年数区分で前年同月を下回った。
営業年数別集計で唯一前年同月を上回った「2年未満」では「他社倒産の余波」が唯一の増加要因となっており、創業後まもない企業では、取引先の倒産から起きる連鎖倒産への資金手当てが充分でない可能性がある。


倒産原因・営業年数別倒産件数クロス集計(負債額1000万円以上)

倒産件数

2年未満

2年以上
6
年未満

6年以上
10
年未満

10年以上
20
年未満

20年以上
30
年未満

30年以上

不明

合計

販売不振

4

31

58

95

85

157

60

490

放漫経営

6

9

7

7

4

1

3

37

他社倒産の余波

6

6

8

7

8

9

3

47

過少資本

1

7

8

5

6

4

3

34

既往のシワ寄せ

0

6

6

23

23

47

3

108

売掛金回収難

0

0

1

1

0

0

0

2

その他

0

3

3

8

7

8

1

30

合計

17

62

91

146

133

226

73

748


倒産原因・営業年数別倒産件数前年同月比増減率(負債額1000万円以上)

件数増減率

2年未満

2年以上
6
年未満

6年以上
10
年未満

10年以上
20
年未満

20年以上
30
年未満

30年以上

不明

合計

販売不振

-20.0%

-34.0%

-17.1%

-22.1%

-34.1%

-10.3%

-27.7%

-22.3%

放漫経営

0.0%

-30.8%

-12.5%

75.0%

100.0%

-87.5%

50.0%

-14.0%

他社倒産の余波

-

-14.3%

300.0%

-56.3%

-20.0%

28.6%

0.0%

4.4%

過少資本

0.0%

75.0%

33.3%

-50.0%

0.0%

-69.2%

50.0%

-19.0%

既往のシワ寄せ

-

500.0%

-57.1%

21.1%

9.5%

-2.1%

-62.5%

-2.7%

売掛金回収難

-

-100.0%

-66.7%

-

-

-100.0%

-

-66.7%

その他

-

50.0%

-25.0%

-20.0%

16.7%

-27.3%

-66.7%

-16.7%

合計

41.7%

-18.4%

-15.0%

-19.3%

-23.6%

-14.1%

-27.7%

-18.2%


倒産原因・営業年数別倒産件数前年同月比増減数(負債額1000万円以上)

件数増減数

2年未満

2年以上
6
年未満

6年以上
10
年未満

10年以上
20
年未満

20年以上
30
年未満

30年以上

不明

合計

販売不振

-1

-16

-12

-27

-44

-18

-23

-141

放漫経営

0

-4

-1

3

2

-7

1

-6

他社倒産の余波

6

-1

6

-9

-2

2

0

2

過少資本

0

3

2

-5

0

-9

1

-8

既往のシワ寄せ

0

5

-8

4

2

-1

-5

-3

売掛金回収難

0

-2

-2

1

0

-1

0

-4

その他

0

1

-1

-2

1

-3

-2

-6

合計

5

-14

-16

-35

-41

-37

-28

-166

[10]地域別の動向

2015/05/27 2:34 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2015/05/27 2:35 に更新しました ]

~福井県の大型倒産で「近畿」の負債額が突出~

負債額1000万円以上の地域別倒産件数は、すべての地域区分で前年同月を下回った。
「中部」は愛知県での減少が小幅にとどまったが、富山県、石川県、三重県で前年同月を大きく下回り、2014年5月以来前年同月比減少が継続している。
「関東」は茨城県、神奈川県、新潟県、静岡県で前年同月を上回ったが、群馬県、千葉県、東京都で前年同月を下回り、全体で12.4%減少した。
「近畿」では福井県の江守グループホールディングス(株)の倒産(負債額711億円)により、負債額が前年同月比328.0%増と大幅な伸びを示した。


都道府県別倒産件数前年同月比較一覧(負債額1000万円以上)

20144

20154

前年同月比

都道府県名

件数

負債額

件数

負債額

件数

負債額

北海道

32

10,799

24

4,166

-25.0%

-61.4%

北海道

32

10,799

24

4,166

-25.0%

-61.4%

青森

11

1,524

4

108

-63.6%

-92.9%

岩手

4

265

5

1,600

25.0%

503.8%

宮城

5

1,631

2

54

-60.0%

-96.7%

秋田

2

136

3

2,292

50.0%

1585.3%

山形

9

5,797

5

369

-44.4%

-93.6%

福島

2

236

3

115

50.0%

-51.3%

東北

33

9,589

22

4,538

-33.3%

-52.7%

茨城

9

2,334

10

1,996

11.1%

-14.5%

栃木

8

710

7

255

-12.5%

-64.1%

群馬

11

5,371

6

482

-45.5%

-91.0%

埼玉

30

2,471

27

1,790

-10.0%

-27.6%

千葉

40

5,386

18

1,132

-55.0%

-79.0%

東京

171

28,521

154

41,842

-9.9%

46.7%

神奈川

50

5,974

52

9,149

4.0%

53.1%

新潟

9

3,156

10

1,086

11.1%

-65.6%

山梨

7

1,414

4

459

-42.9%

-67.5%

長野

6

1,198

6

874

0.0%

-27.0%

静岡

23

2,791

25

4,007

8.7%

43.6%

関東

364

59,326

319

63,072

-12.4%

6.3%

富山

9

789

4

361

-55.6%

-54.2%

石川

15

6,675

9

2,213

-40.0%

-66.8%

愛知

57

8,937

52

10,880

-8.8%

21.7%

三重

13

2,776

5

866

-61.5%

-68.8%

岐阜

15

3,439

11

1,216

-26.7%

-64.6%

中部

109

22,616

81

15,536

-25.7%

-31.3%

福井

12

1,895

9

72,914

-25.0%

3747.7%

滋賀

9

1,069

11

497

22.2%

-53.5%

京都

31

2,748

17

642

-45.2%

-76.6%

大阪

130

8,687

100

8,016

-23.1%

-7.7%

兵庫

49

4,709

43

3,741

-12.2%

-20.6%

奈良

5

527

12

487

140.0%

-7.6%

和歌山

11

610

6

358

-45.5%

-41.3%

近畿

247

20,245

198

86,655

-19.8%

328.0%

鳥取

2

620

2

320

0.0%

-48.4%

島根

4

564

5

783

25.0%

38.8%

岡山

8

2,353

3

1,889

-62.5%

-19.7%

広島

22

2,435

9

638

-59.1%

-73.8%

山口

5

801

10

1,902

100.0%

137.5%

中国

41

6,773

29

5,532

-29.3%

-18.3%

徳島

6

1,267

2

144

-66.7%

-88.6%

香川

7

230

3

91

-57.1%

-60.4%

愛媛

3

635

4

1,200

33.3%

89.0%

高知

5

901

2

299

-60.0%

-66.8%

四国

21

3,033

11

1,734

-47.6%

-42.8%

福岡

40

3,692

37

6,140

-7.5%

66.3%

佐賀

1

126

2

75

100.0%

-40.5%

長崎

8

1,907

3

798

-62.5%

-58.2%

熊本

6

714

2

80

-66.7%

-88.8%

大分

3

273

6

3,201

100.0%

1072.5%

宮崎

2

60

5

330

150.0%

450.0%

鹿児島

4

620

8

860

100.0%

38.7%

九州

64

7,392

63

11,484

-1.6%

55.4%

沖縄

3

1,314

1

62

-66.7%

-95.3%

全国

914

141,087

748

192,779

-18.2%

36.6%

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