2014年 4月(2014年2月調査)

[00]最近の景気動向と企業倒産

2014/04/01 23:50 に Matsumoto Norikazu が投稿

景気は駆け込み需要の反動で一時的な落ち込み

 新年度入りである。景気回復で経済指標の改善が進み、事業環境はほぼ順調に推移している。その一方で、いよいよ消費税の増税がスタートした。一時的な消費の落ち込みは避けられないだろう。こんご景気が持続的な成長を遂げていくためには、政策の下支えだけでなく、輸出回復と賃上げという二つの要素を満たしていく必要がある。ひところは、円安が輸出伸長の切り札とされたが、最近は円安が必ずしも輸出増、収益増につながらない経済構造になってきた。企業の海外展開で部材の現地調達が進んでいるからだ。賃上げについては、大手企業でそれなりに実施されたが、問題はこの動きが中小企業にどれほど波及するかである。賃上げが浸透すれば、多少なりとも増税ショックは和らぐのだが、もちろん企業にはそれぞれの事情がある。政府が笛を吹くからといって、皆が踊りだすとは限らない。難しい局面である。

 経済指標のいくつかをみてみよう。昨年10~12月期のGDP(国内総生産)は、物価変動を除く実質ベースで年率換算0.7%増と4期連続のプラス成長となったものの、2月発表の速報値から下方修正された。名目GDPも、年率換算1.2%増となったが、こちらも一次速報から下方修正された。

 1月の鉱工業生産指数は104.1(前月比4.0%上昇)と2か月連続のプラス、しかも5年3か月ぶりの高水準となった。円安による輸入物価の上昇が主因だが、徐々に耐久消費財などにも値上がりが広がっている。先行きについては、2月が1.3%上昇、3月は消費税増税後の反動減を見越したメーカーが減産体制を取る可能性をみて減速予測だが、基調判断は「持ち直しの動きで推移」と前回に据え置いた。

 世帯当たりの消費支出からみた個人消費は底堅く推移、1月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)も、前年同月に比べ1.3%上昇した。上昇は、8か月連続である。エネルギー価格をはじめ、テレビ、パソコン、エアコン、冷蔵庫などの価格も上がった。脱デフレの方向に一定の前進がみられる。厚生労働省の1月有効求人倍率は、前月比0.1ポイント上昇の1.04倍で14か月連続の改善を示した。

日銀は、3月の金融政策決定会合で景気の現状について「緩やかに回復を続けている」との判断を据え置くと同時に、現行の金融緩和策の継続を決めた。ただ輸出については、新興国経済のもたつきが影響しているとして、判断を「持ち直し」から「横ばい圏内」に下方修正した。景気回復のカギは、輸出の拡大に絞られそうだ。設備投資については、先行き企業収益の改善とともに緩やかに増加すると見通している。

 ところで、1月の経常収支は、1兆5,890億円の赤字と1985年以降最大の赤字幅を記録した。円安で輸入燃料費の負担が重く、貿易赤字が慢性化してきたことによる。このため13年度の収支全体のマイナスも懸念されるようになってきた。収支全体がマイナスとなれば、日本の財政への信認が揺らぐ恐れがでてくる。財政と経常収支の「双子の赤字」に陥らないための方策が急がれる。

 海外動向はどうだろう。米国では、1月の個人消費、建設支出が底堅く推移、2月の製造業景況感指数も良好である。もっとも、景気回復の息の長さを支えているのは、住宅市場の動きといえる。

 ECB(欧州中央銀行)は、3月の定例理事会で政策金利0.25%の据え置きを決めた。EU圏の13年10~12月期GDP(国内総生産)成長率が、年率換算で1.1%増と3四半期連続のプラス成長を確保したことが背景にある。

日米欧など先進7か国は、ロシアのウクライナ南部クリミア半島編入に反発、対ロ経済制裁を強めるとの警告を発している。実行されるようなことになると、こんごの世界経済に深刻な影響を及ぼす可能性も否定できなくなってきた。とくに欧州経済にとって、対ロ経済制裁の強化は景気の下押し要因となりそうだ。

 英HSBCと中国国家統計局が発表した3月の中国製造業購買担当者指数(PMI)は、HSBC発表の指数が景況判断の分かれ目となる50を3か月連続で下回る48.0、中国国家統計局発表の指数は前月(50.2)を上回る50.3であった。HSBC発表
指数の下落は5か月連続で、景気減速がはっきりしてきた。内需不振と鉄鋼など生産過剰業種の一部操業停止などが響いている。こんご政策の下支えがあっても、景気が弱含みで推移するのは避けられないだろう。

  2月期の倒産件数は、808件(前年同月比 14.9%減)と前年比で7か月連続の減少となった。負債額も、1,163億3,000万円(同32.4%減)と大幅に減少、1990年11月以来23年3か月ぶりの低水準を記録した。これは負債額「100億円以上」の大型倒産が発生しなかったことと、同「10億円以上」の大型倒産の負債額が386億9,000万円にとどまったことによる。このうち、負債額「1千万円以上」の件数は782件(同14.6%減)、負債額は1,161億9,500万円(同32.4%減)である。

[01]2月の主な動き

2014/03/26 2:19 に Matsumoto Norikazu が投稿

(1)負債額は1990年9月以来の低水準
 2014年2月の倒産件数は808件(前月比11.0%減、前年同月比14.9%減)、負債額は1,163億3,000万円(同63.1%減、同32.4%減)だった。負債額100億円以上の倒産の発生はなく、月次の負債総額も大きく減少した。月次負債額は1990年(平成2年)9月(920億4,780万円)以来の低水準となった。

(2)小規模企業の倒産件数は前年比14.5%減の708件
 小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は従業員20人以下)の倒産件数は708件(前月比12.3%減、前年同月比14.5%減)で、1月の800件台から再び100件近く減少した。前年同月比では4か月連続の減少となった。月次倒産に占める割合は87.6%(同1.3ポイント低下、同0.4ポイント上昇)だった。

(3)法的倒産の構成比は過去最高の87.5% 
 「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」など不況型倒産は631件(同19.7%減)、構成比は前年を4.6ポイント下回る78.1%である。「破産」「再生手続」「特別清算」など法的倒産は707件(同11.8%減)、構成比は前年を3.1ポイント上回る87.5%と過去最高を記録した。

(4)従業員「9人以下」の倒産は前年比13.9%減の683件
  従業員規模別の集計では「9人以下」の倒産が683件(同13.9%減)、構成比は前年を1.0ポイント上回る84.5%である。また資本金規模別の集計をみると「個人」と資本金「1億円未満」事業所の倒産は797件(同15.6%減)、構成比は前年を0.8ポイント下回る98.6%である。

(5)東日本大震災関連の倒産件数は17件
  東京商工リサーチの発表によると、東日本大震災関連の倒産件数は17件と前年同月比で22か月連続の減少。金融円滑化法に基づく貸付条件変更後の倒産は22件と、2か月ぶりに前年同月を下回った。

(図1)

(図2)

[02]負債規模別の動向

2014/03/26 2:18 に Matsumoto Norikazu が投稿

  • 負債規模別の倒産件数は、「5000万円以上1億円未満」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
  • 負債額1千万円未満の倒産は26件(前月比40.9%減、前年同月比23.5%減)、月次倒産全体(808件)に占める割合は3.2%で、前月比1.6ポイント低下、前年同月比0.4ポイント低下となった。
  • 負債額「100億円以上」の大型倒産の発生は発生せず、2014年2月の負債額上位5社は仮想通貨「ビットコイン」取引仲介を行っていた(株)MTGOX(負債額65億100万円、ポータルサイト・サーバ運営業、再生手続、東京都)を筆頭に、和田工業(株)(負債額30億8,900万円、プラスチック製容器製造業、破産、東京都)、(株)武屋(負債額30億円、食肉卸売業、破産、埼玉県)、(株)ナステック(負債額30億円、機械工具製造業、破産、愛知県)、(株)オムコ(負債額27億8,300万円、産業機械器具卸売業、破産、東京都)であった。
~倒産件数は前年比で7か月連続減の808件~

 2月期の倒産件数は、808件と前年比で7か月連続の減少となった。負債規模別の件数動向は、「5千万円以上1億円未満」159件(前年同月比2.6%増)を除く、そのほか区分はすべてが前年比で減少した。「1千万円未満」26件(同23.5%減)、「1千万円以上5千万円未満」395件(同20.0%減)、「1億円以上5億円未満」176件(同11.6%減)、「5億円以上10億円未満」33件(同17.5%減)、「10億円以上100億円未満」19件(同29.6%減)である。

 負債額も、「5千万円以上1億円未満」の107億8,200万円(同3.1%増)を除き、そのほか区分は減少した。「1千万円未満」1億3,500万円(同17.7%減)、「1千万円以上5千万円未満」82億2,200万円(同18.0%減)、「1億円以上5億円未満」373億7,500万円(同9.6%減)、「5億円以上10億円未満」211億2,600万円(同18.7%減)、「10億円以上100億円未満」386億9,000万円(同37.1%減)である。

[03]業種別の動向

2014/03/26 2:17 に Matsumoto Norikazu が投稿

  • 負債額1千万円以上の業種別倒産件数は、「飲食業」74件(前年同月比10.4%増)を除く区分ですべて前年同月を下回った。「飲食業」は2013年1月以来13か月ぶりに70件を超える水準となった。
  • 前年同月比で29.7%減少した「建設業」の内訳をみると、「土木工事」「建築工事」「職別工事」「設備工事」の中分類4区分すべて前年同月を下回った。
  • 「製造業」は総件数119件中、「食料品」11件(前年同月比35.3%減)、「金属製品」10件(同50.0%減)、「一般機械器具」16件(同22.2%減)などが低い水準に止まったものの、「出版印刷関係」19件(同18.8%増)、「電気機械器具」16件(同128.6%増)ではやや増加した。
 ~「建設業」は前年比で24か月連続の減少~

 負債額「1千万円以上」の倒産件数は、「飲食業」の74件(前年同月比10.4%増)を除く、そのほか区分はすべて減少した。「建設業」が156件(同29.7%減)と12年3月以降24か月連続で減少したのをはじめ、「製造業」119件(同9.2%減)、「卸売業」107件(同8.5%減)の両業種も7か月連続の減少、そのほか「小売業」111件(同5.1%減)、「サービス業」148件(同22.9%減)、「その他」67件(同4.3%減)の3区分もそれぞれ減少した。

 前年に比べた構成比は、「建設業」(24.2%→19.9%)と「サービス業」(21.0%→18.9%)の2業種が低下、「製造業」(14.3%→15.2%)、「卸売業」(12.8%→13.7%)、「小売業」(12.8%→14.2%)、「飲食業」(7.3%→9.5%)、「その他」(7.6%→8.6%)の5区分は上昇した。

 負債額は、「飲食業」の66億1,000万円(同17.4%増)を除く、そのほか区分はすべて前年比で減少した。「建設業」195億8,100万円(同17.3%減)、「製造業」265億9,300万円(同3.7%減)、「卸売業」209億2,600万円(同12.1%減)、「小売業」69億5,300万円(同23.4%減)、「サービス業」248億9,600万円(同61.4%減)、「その他」106億3,600万円(同40.1%減)である。 負債額「1千万円未満」の件数・負債額は、「建設業」が1件(同83.3%減)、600万円(同81.8%減)、「製造業」が2件(同横ばい)、1,300万円(同62.5%増)、「卸売業」が5件(同150.0%増)、2,900万円(同123.1%増)、「小売業」が3件(同66.7%減)、1,200万円(同72.7%減)、「飲食業」が5件(同37.5%減)、2.800万円(同24.3%減)、「サービス業」が8件(同60.0%増)、4,200万円(同90.9%増)、「その他」が2件(同横ばい)、500万円(同28.6%減)である

(図1)

[04]原因別の動向

2014/03/26 2:16 に Matsumoto Norikazu が投稿

  • 負債額1千万円以上の原因別倒産件数は、「販売不振」が508件(前月比12.9%減、前年同月比21.5%減)と2013年8月以降7か月連続、また同7月の0.1%増を挟むと2012年11月以降16か月連続となる減少が続いている。
  • 「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」を合計した「不況型倒産」は610件で(前月比14.9%減、前年同月比19.4%減)で、月次倒産に占める構成比は78.0%(同5.0ポイント低下、同4.6ポイント低下)と2012年1月以来2年1か月ぶりに80%を下回った。
~不況型倒産の構成比が2年1か月ぶりに80%台割れ~

 負債額「1千万円以上」の倒産件数は、「販売不振」508件(前年同月比21.5%減)と「既往のシワ寄せ」98件(同10.1%減)の2区分が前年比で減少、「放漫経営」52件(同23.8%増)、「他社倒産の余波」52件(同6.1%増)、「売掛金回収難」4件(同300.0%増)の3区分は増加、「過小資本」43件と「その他」25件は横ばいである。

 前年に比べた構成比は、「販売不振」(70.6%→65.0%)のみが低下、ほかはすべて上昇した。「放漫経営」(4.6%→6.6%)、「他社倒産の余波」(5.3%→6.6%)、「過少資本」(4.7%→5.5%)、「既往のシワ寄せ」(11.9%→12.5%)、「売掛金回収難」(0.1%→0.5%)、「その他」(2.7%→3.2%)である。「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」など不況型倒産は、前年比19.4%減の610件(負債額「1千万円未満」を含め631件)、構成比は前年を4.6ポイント下回る78.0%と2年1か月ぶりに80%台を割り込んだ。

 負債額は、「販売不振」598億7,200万円(同34.0%減)、「放漫経営」160億5,800万円(同21.9%減)、「他社倒産の余波」60億3,500万円(同51.9%減)、「既往のシワ寄せ」197億8,900万円(同46.7%減)の4区分が前年比で減少、「過小資本」85億2,900万円(同49.4%増)、「売掛金回収難」5億円(同316.7%増)、「その他」54億1,200万円(同3.6%増)の3区分は増加した。

  負債額「1千万円未満」の件数・負債額は、「販売不振」が20件(同31.0%減)、1億1,100万円(同24.5%減)、「他社倒産の余波」が4件(同100.0%増)、1,300万円(同116.7%増)、「過小資本」が1件、600万円、「既往のシワ寄せ」が1件、500万円である。

(図1)

[05]従業員規模別の動向

2014/03/26 2:16 に Matsumoto Norikazu が投稿

  • 負債額1千万円以上の従業員規模別倒産件数は、「30人以上99人以下」が前年同月を15.4%上回る30件、「300人以上」が前年同月と同じく倒産が発生せず、その他の区分はすべて前年同月を下回った。
  • 小規模企業(商業・サービス業は従業員5人以下、製造業その他は従業員20人以下)の倒産件数は808件(前月比12.2%減、前年同月比14.5%減)、月次倒産に占める構成比は87.6%(前月比1.3ポイント低下、前年同月比0.4ポイント上昇)であった。
 ~「30人以上99人以下」を除く区分は前年比で2桁の減少率~

 負債額「1千万円以上」の倒産件数は、「30人以上99人以下」の30件(前年同月比15.4%増)を除く、そのほか区分はすべて前年比で2桁以上の減少率となった。「4人以下」534件(同12.5%減)、「5人以上9人以下」123件(同18.0%減)、「10人以上29人以下」94件(同18.3%減)、「100人以上299人以下」1件(同50.0%減)などである。

 前年に比べた構成比は、「4人以下」(66.6%→68.3%)、「30人以上99人以下」(2.8%→3.8%)の2区分が上昇、「5人以上9人以下」(16.4%→15.7%)、「10人以上29人以下」(12.6%→12.0%)、「100人以上299人以下」(0.2%→0.1%)などは低下した。

 従業員「9人以下」の倒産は、前年比13.6%減の657件(負債額「1千万円未満」を含め683件)、構成比は前年を1.0ポイント上回る84.0%である。

 負債額は、すべての区分が前年比で減少した。「4人以下」414億3,700万円(同27.4%減)、「5人以上9人以下」178億1,100万円(同0.5%減)、「10人以上29人以下」334億1,200万円(同45.4%減)、「30人以上99人以下」204億4,600万円(同24.5%減)、「100人以上299人以下」30億8,900万円(同62.3%減)である。

  負債額「1千万円未満」では、「4人以下」で26件(同18.8%減)、1億3,500万円(同12.3%減)が発生した。

(図1)

(図2)

[06]資本金規模別の動向

2014/03/26 2:15 に Matsumoto Norikazu が投稿

  • 負債額1千万円以上の資本金規模別倒産件数は、資本金5000万円以上から10億円未満の3区分を除いて前年同月を下回った。
  • 前年同月比80.0%増と大幅な増加をみせた「1億円以上5億円未満」(9件)は2013年2月の件数が5件と少数であったことの反動増でもあり、過去12か月の平均(8.8件)に対しては僅かな増加に止まっている。
  • 「個人」と「1000万円未満」の合計は443件(前月比9.6%減、前年同月比14.3%減)で件数自体は減少を示しているが、月次倒産に占める構成比は56.6%(同0.1ポイント低下、同0.2ポイント上昇)とほとんど変わっていない。
~資本金「1億円未満」の小規模倒産は771件~

 負債額「1千万円以上」の倒産件数は、「個人」117件(前年同月比29.9%減)、資本金「1千万円未満」326件(同6.9%減)、同「1千万円以上5千万円未満」296件(同18.5%減)の3区分が前年比で減少、同「5千万円以上1億円未満」32件(同6.7%増)、同「1億円以上5億円未満」9件(同80.0%増)の2区分は増加した。

 前年に比べた構成比は、「個人」(18.2%→15.0%)、同「1千万円以上5千万円未満」(39.6%→37.9%)、同「10億円以上」(0.1%→0.0%)の3区分が低下、同「1千万円未満」(38.2%→41.7%)、同「5千万円以上1億円未満」(3.3%→4.1%)、同「1億円以上5億円未満」(0.5%→1.2%)、同「5億円以上10億円未満」(0.0%→0.3%)の4区分は上昇した。資本金「1億円未満」の倒産は、前年比15.3%減の771件(負債額「1千万円未満」を含めて797件)、構成比は前年を0.7ポイント下回る98.6%である。

 負債額は、すべての区分が前年比で減少した。「個人」23億7,300万円(同28.6%減)、同「1千万円未満」265億8,200万円(同37.2%減)、同「1千万円以上5千万円未満」619億3,200万円(同31.9%減)、同「5千万円以上1億円未満」168億4,300万円(同33.1%減)、同「1億円以上5億円未満」67億200万円(同32.9%減)、同「5億円以上10億円未満」17億6,300万円である。

  負債額「1千万円未満」の動向は、「個人」が8件(同14.3%増)、4,000万円(同13.0%減)、資本金「1千万円未満」が18件(同33.3%減)、9,500万円(同19.5%減)である。

(図1)

[07]営業年数別の動向

2014/03/26 2:15 に Matsumoto Norikazu が投稿

  • 負債額1千万円以上の営業年数別倒産件数は、「2年以上6年未満」と「6年以上10年未満」を除くすべての区分で前年同月を下回った。
  • 2年以上10年未満の2区分は合計166件で、前月比1.8%増、前年同月比5.1%増、過去12か月の平均(173.8件)を7.8件下回った。また、この2区分が月次倒産に占める割合は21.2%で、前月(18.9%)から2.3ポイント上昇、前年同月(17.2%)から4.0ポイント上昇した。
 ~「2年以上10年未満」2区分の件数は前年比で増加~

 負債額「1千万円以上」の倒産件数は、「2年以上6年未満」76件(前年同月比10.1%増)と「6年以上10年未満」90件(同1.1%増)の2区分を除く、そのほか区分は前年比で減少した。「2年未満」6件(同45.5%減)、「10年以上20年未満」186件(同3.1%減)、「20年以上30年未満」146件(同13.6%減)、「30年以上」194件(同23.6%減)、「不明」84件(同36.4%減)である。

 前年に比べた構成比は、「2年未満」(1.2%→0.8%)、「30年以上」(27.7%→24.8%)、「不明」(14.4%→10.7%)の3区分が低下、「2年以上6年未満」(7.5%→9.7%)、「6年以上10年未満」(9.7%→11.5%)、「10年以上20年未満」(21.0%→23.8%)、「20年以上30年未満」(18.4%→18.7%)の4区分は上昇した。

 負債額は、「2年以上6年未満」の136億600万円(同375.6%増)を除く、そのほか区分は減少した。「2年未満」2億9,400万円(同60.6%減)、「6年以上10年未満」79億5,600万円(同31.2%減)、「10年以上20年未満」176億4,400万円(同23.5%減)、「20年以上30年未満」244億1,900万円(同20.8%減)、「30年以上」508億4,800万円(同49.6%減)、「不明」14億2,800万円(同29.9%減)である。

  負債額「1千万円未満」の動向は、「2年以上6年未満」が4件(同20.0%減)、2,100万円(同12.5%減)、「6年以上10年未満」が5件(同16.7%減)、2,900万円(同11.5%増)、「10年以上20年未満」3件(同50.0%減)、1,400万円(同46.2%減)、「20年以上30年未満」5件(同37.5%減)、1,900万円(同51.3%減)、「30年以上」2件(同50.0%減)、1,600万円(同6.7%増)、「不明」7件(同40.0%増)、3,600万円(同5.9%増)である。

(図1)

[08]倒産形態別の動向

2014/03/26 2:15 に Matsumoto Norikazu が投稿

  • 負債額1千万円以上の倒産件数のうち法的倒産件数は681件で前月比9.4%減、前年同月比11.3%減、月次倒産に占める構成比が87.1%で前月比0.1ポイント上昇、前年同月比3.3ポイント上昇であった。
  • 法的倒産に占める「破産」の割合は94.1%で前月比1.3ポイント上昇、前年同月比1.6ポイント低下だった。
  • 「特別清算」の倒産件数(16件)は前年同月比で60.0%増加したが、前月比では36.0%の減少で、過去12か月の平均(21.8件)と比べると低い水準である。
~「銀行取引停止」の件数は前年比で1年4か月連続の減少~

 負債額「1千万円以上」の倒産件数は、「銀行取引停止」が92件(前年同月比30.3%減)と、12年11月以降1年4か月連続で前年比減となった。そのほか「破産」641件(同12.8%減)、「その他」9件(同43.8%減)も減少、「再生手続」24件(同4.3%増)、「特別清算」16件(同60.0%増)の2区分は増加した。

 前年に比べた構成比は、「銀行取引停止」(14.4%→11.8%)、「その他」(1.7%→1.2%)の2区分が低下、「破産」(80.2%→82.0%)、「再生手続」(2.5%→3.1%)、「特別清算」(1.1%→2.0%)の3区分は上昇した。「破産」「再生手続」「特別清算」などの法的倒産は、前年比11.3%減の681件(負債額「1千万円未満」を含め707件)、構成比は前年を3.3ポイント上回る87.1%となった。

 負債額は、「銀行取引停止」107億1,800万円(同44.9%減)、「破産」842億1,000万円(同13.5%減)、「再生手続」156億4,800万円(同49.4%減)、「特別清算」49億円(同73.7%減)、「その他」7億1,900万円(同87.2%減)と、いずれも前年比で減少した。 負債額「1千万円未満」の件数・負債額は、「破産」が25件(同26.5%減)、1億2,900万円(同21.3%減)、「再生手続」が1件、600万円である。

(図1)

[09]倒産原因・営業年数別の動向

2014/03/26 2:14 に Matsumoto Norikazu が投稿

  • 負債額1千万円以上の倒産件数について営業年数と倒産原因との相関をみると、営業年数別集計で前年同月を下回った10年以上の3区分で「販売不振」減少の影響がみえる。
  • 「販売不振」による倒産件数は「10年以上20年未満」で前年同月比9.0%減(12件減)、「20年以上30年未満」で同21.0%減(同25件減)、「30年以上」で同32.8%減(同58件減)で、各営業年数区分での減少件数も「販売不振」は最多であった。
 ~「MTGOX」倒産で「放漫経営」の「2年以上6年未満」の負債額が急増~

 負債額「1千万円以上」で倒産原因と営業年数の関連をみると、件数は全49分のうち増加が15区分、減少が18区分、横ばいが16区分、負債額は増加が18区分、減少が23区分、横ばいが8区分である。件数で、前年と比べた増減率に大きな変動がみられたのは、「放漫経営」の「10年以上20年未満」9件(前年同月比125.0%増)、「他社倒産の余波」の「2年以上6年未満」12件(同200.0%増)の2区分である。

  負債額では、「販売不振」の「2年以上6年未満」36億2,500万円(同129.9%増)、「放漫経営」の「2年未満」2億1千万円(同204.3%増)、「2年以上6年未満」74億7,200万円(同2698.5%増)、「6年以上10年未満」39億6,700万円(同158.1%増)、「20年以上30年未満」2億6,200万円(同97.9%減)、「他社倒産の余波」の「2年以上6年未満」19億800万円(同184.8%増)、「過小資本」の「10年以上20年未満」25億3,500万円(同236.2%増)、「既往のシワ寄せ」の「20年以上30年未満」99億8,500万円(同182.8%増)、「その他」の「6年以上10年未満」2億5,500万円(同571.1%増)、「20年以上30年未満」14億1,100万円(同710.9%増)などである。

(図1)

(表1)倒産原因・営業年数別倒産件数(負債額1000万円以上)

 

2年未満

2年以上
6
年未満

6年以上
10
年未満

10年以上
20
年未満

20年以上
30
年未満

30年以上

不明

合計

販売不振

1

43

60

122

94

119

69

508

放漫経営

3

12

12

9

4

8

4

52

他社倒産余波

1

12

8

12

9

10

0

52

過少資本

0

3

4

12

9

12

3

43

既往のシワ寄せ

0

4

3

24

26

34

7

98

売掛金回収難

0

2

0

2

0

0

0

4

その他

1

0

3

5

4

11

1

25

合計

6

76

90

186

146

194

84

782


(表2)倒産原因・営業年数別倒産件数前年同月比増減率(負債額1000万円以上)

件数
増減率

2年未満

2年以上
6
年未満

6年以上
10
年未満

10年以上
20
年未満

20年以上
30
年未満

30年以上

不明

合計

販売不振

-83.3%

-8.5%

1.7%

-9.0%

-21.0%

-32.8%

-34.3%

-21.5%

放漫経営

0.0%

33.3%

50.0%

125.0%

-50.0%

60.0%

-20.0%

23.8%

他社倒産

-

200.0%

-20.0%

0.0%

-30.8%

0.0%

-

6.1%

過少資本

-100.0%

-40.0%

0.0%

33.3%

80.0%

-20.0%

-25.0%

0.0%

既往シワ寄せ

-

0.0%

-57.1%

4.3%

30.0%

-10.5%

-58.8%

-10.1%

売掛回収難

-

-

-

100.0%

-

-

-

300.0%

その他

0.0%

-

200.0%

-44.4%

0.0%

22.2%

0.0%

0.0%

合計

-45.5%

10.1%

1.1%

-3.1%

-13.6%

-23.6%

-36.4%

-14.6%

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