2011年10月(2011年8月調査)

[10]地域別の動向

2011/10/17 1:19 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:19 に更新しました ]

~「東北」「中部」「近畿」の3地域は件数・負債額ともに減少~

 東北地域は、前月に引き続き件数・負債額がともに減少した。被災企業に対する特例措置「手形不渡り猶予」と「破産手続き留保」が実施されたことによって、倒産が抑制された形である。 

 地域別にみた倒産動向は、「北海道」、「四国」、「九州・沖縄」の3地域が件数・負債額ともに前年比で増加、「東北」、「中部」、「近畿」の3地域がともに減少、「関東」、「中国」は増減まちまちとなった。

 内訳は、「北海道」が42件(前年同月比23.5%増)、95億4,100万円(同122.5%増)、「東北」が28件(同40.4%減)、28億3,700万円(同49.8%減)、「関東」が434件(同2.9%減)、7,003億6,600万円(同891.5%増)、「中部」が85件(同19.8%減)、157億6,000万円(同46.3%減)、「近畿」281件(同5.1%減)、362億2,300万円(同33.1%減)、「中国」41件(同5.1%増)、69億6,000万円(同37.4%減)、「四国」31件(同19.2%増)、「65億5,400万円(同23.9%増)、「九州・沖縄」84件(同21.7%増)、158億400万円(同86.7%増)である。

[09]倒産原因・営業年数別の動向

2011/10/17 1:19 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:19 に更新しました ]

 負債額「1千万円以上」の集計で倒産原因と営業年数の関連をみると、件数は全49区分のうち17区分が前年に比べ増加、25区分が減少、7区分が横ばいとなった。負債額は全49区分のうち16区分が増加、29区分が減少、4区分が横ばいとなった。
 この集計からは、全体的な減少傾向をうかがわせるが、今後については海外の景気減速や円高などリスク要因を抱えているだけに楽観はできない。 

 件数で前年に比べ変動の大きかった区分は、「放漫経営」の「6年以上10年未満」11件(同175.0%増)、「30年以上」8件(同166.7%増)など少数に止まる。

 負債額では、「販売不振」の「30年以上」2,404億1,700万円(同379.7%増)、「放漫経営」の「6年以上10年未満」44億100万円(同1494.6%増)、「30年以上」60億4,400万円(同129.1%増)、「既往のシワ寄せ」の「2年以上6年未満」3億6,700万円(同1735.0%増)、「その他」の「6年以上10年未満」77億2,800万円(同3231.0%増)、「20年以上30年未満」4,333億5,600万円(同151423.1%増)、「不明」6,000万円(同200.0%増)などが大幅増となった。

  一方、減少区分では、「他社倒産の余波」、「過少資本」、「既往のシワ寄せ」、「その他」の「2年未満」と「売掛金回収難」の「10年以上20年未満」では倒産が発生しなかったほか、「放漫経営」の「不明」5,400万円(同90.5%減)、「過少資本」の「不明」6,000万円(同93.4%減)などが大幅に減少した。

[08]倒産形態別の動向

2011/10/17 1:19 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:19 に更新しました ]

~法的倒産は前年比2.3ポイントの上昇~

 負債額「1千万円以上」の倒産動向を形態別にみると、倒産件数は「銀行取引停止」が184件(前年同月比16.0%減)と、前年比で21年5月以降2年4か月連続の減少となった。ほかは「破産」758件(同1.7%減)、「特別清算」11件(同52.2%減)が減少、「再生手続」、「その他」などは増加した。

 前年に比べた構成比は、「銀行取引停止」が20.6%から17.9%にまで低下、「特別清算」(2.2%→1.1%)も低下した。「破産」(72.5%→73.9%)、「再生手続」(2.9%→4.6%)、「その他」(1.9%→2.5%)は上昇した。 
法的倒産(「破産」、「再生手続」、「特別清算」など)のウエートは80.4%(負債額「1千万円以上」は79.5%)で、前年に比べ2.3ポイント(同2.0ポイント)上昇した。

 負債額は、「再生手続」が4,603億7,600万円(同2470.5%増)と大きく膨らんだのをはじめ、「破産」が2,945億6,800万円(同158.2%増)、「その他」が65億1,300万円(同120.3%増)と、いずれも前年に比べ大幅増となった。「再生手続」には、「安愚楽牧場」、「ララ・プラン」、新潟の印刷業「(株)三幸堂」(負債額33億円)の3社、「破産」には、「SFコーポレーション」、「ユタカ商会」、愛知のアルミサッシ工事「(株)オールサッシ販売」(負債額48億円)などが含まれる。
「銀行取引停止」257億2,800万円(同43.1%減)、「特別清算」68億6,000万円(同21.4%減)の2区分は減少した。

  負債額「1千万円未満」の集計では、「銀行取引停止」が4件(同33.3%増)、2,100万円(同50.0%増)、「破産」64件(同64.1%増)、3億2,600万円(同60.6%増)である。

[07]営業年数別の動向

2011/10/17 1:18 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:18 に更新しました ]

~「10年以上」3区分の構成比が64.2%~

 営業年数と倒産の関連を前年に比べてみると、負債額「1千万円以上」の集計ではおおよそ減少傾向をうかがわせる一方、同「1千万円未満」の集計では「2年未満」と「30年以上」区分を除き増加しているのが特徴的である。小規模企業にとって厳しい現状をうかがわせる。

 負債額「1千万円以上」の集計をみると、減少区分では、「2年未満」15件(前年同月比31.8%減)と「10年以上20年未満」200件(同13.8%減)が二桁の減少率、「2年以上6年未満」、「30年以上」も減少した。

前年に比べた構成比は、「2年未満」(2.1%→1.5%)、「2年以上6年未満」(8.6%→8.2%)、「10年以上20年未満」(21.8%→19.5%)の3区分が低下、「6年以上10年未満」(10.1%→10.4%)、「20年以上30年未満」(19.4%→20.2%)、「30年以上」(26.1%→26.5%)、「不明」(11.9%→13.7%)の4区分が上昇した。

 負債額「1千万円以上」の集計では、「20年以上30年未満」が4,736億1,100万円(同1083.9%増)の著増、「30年以上」もまた2,699億9,700万円(同215.1%増)の大幅増となった。前者は「安愚楽牧場」と「ララ・プラン」2社の、後者は「SFコーポレーション」などの大型倒産が大きく影響している。「6年以上10年未満」も二桁の増加を示した。そのほか区分は、いずれも前年に比べ二桁の減少率となった。

 負債額「1千万円未満」の集計では、倒産件数が「2年以上~30年未満」の4区分と「不明」が前年比で増加、「2年未満」と「30年以上」は減少した。負債額は、「2年以上10年未満」の2区分と「20年以上30年未満」、「不明」の各区分で増加した。

 倒産件数全体に占める「10年以上」3区分の構成比は、64.2%(負債額「1千万円以上」は66.2%)で、前年に比べ2.2ポイント(同1.1ポイント)低下した。

[06]資本金規模別の動向

2011/10/17 1:18 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:18 に更新しました ]

~「個人」と資本金「1千万円未満」の構成比が前年比3.4ポイント上昇~

 負債額「1千万円以上」の集計をみると、倒産件数は資本金「5億円以上10億円未満」で3件発生したほか、「個人」179件(前年同月比1.1%増)と同「1千万円未満」381件(同1.1%増)の2区分で増加、そのほか区分は減少した。

 前年に比べ構成比が増加したのは、「個人」(16.6%→17.4%)、同「1千万円未満」(35.4%→37.1%)、同「5億円以上10億円未満」(0.0%→0.3%)の3区分、減少したのは同「1千万円以上5億円未満」の2区分と同「10億円以上」だった。

 負債額は、同「1千万円以上5千万円未満」5,284億800万円(同428.3%増)と同「10億円以上」1,897億円(同1975.7%増)の2区分で著増した。前者は「安愚楽牧場」、後者は「SFコーポレーション」それぞれの倒産が大きく影響した。そのほか同「1千万円未満」と同「1億円以上5億円未満」も増加、「個人」と同「5千万円以上1億円未満」は前年比で二桁の減少率となった。

  負債額「1千万円未満」の集計では、「個人」が22件(同120.0%増)、1億3,400万円(同112.7%増)、同「1千万円未満」が46件(同35.3%増)、2億1,300万円(同27.5%増)で、この2区分が前年比で急増した。この結果、倒産件数全体に占める両区分の構成比は57.4%(負債額「1千万円以上」は54.6%)と、前年に比べ3.4ポイント(同2.5ポイント)上昇した。

[05]従業員規模別の動向

2011/10/17 1:18 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:18 に更新しました ]

~負債額「1千万円未満」では「4人以下」の件数・負債額が大幅増~

 負債額「1千万円以上」の集計を見ると、倒産件数では「100人以上299人以下」6件(前年同月比50.0%増)と「300人以上」2件を除き、そのほか区分はすべて前年比で減少した。「10人以上29人以下」が128件(同13.5%減)と二桁の減少率を示したほか、「4人以下」426件(同3.0%減)、「5人以上9人以下」167件(同3.5%減)なども減少した。

 前年に比べ構成比が上昇したのは、「4人以下」「100人以上299人以下」「300人以上」「不明」の4区分、「10人以上29人以下」「30人以上99人以下」の2区分は低下した。「9人以下」の小規模企業の構成比は57.8%(負債額「1千万円未満」を含め59.5%)で、前年に比べ0.3ポイント(同1.6ポイント)上昇した。

 負債額では、「300人以上」4,400億7,200万円(前年比較なし)と「不明」2,062億2,300万円(同1240.2%増)の2区分が大きく膨らみ、「30人以上99人以下」と「5人以上9人以下」の2区分も増加した。「300人以上」の増加は、「安愚楽牧場」と「ララ・プラン」2社の大型倒産が原因である。一方、前年に比べ二桁の減少率となったのは「4人以下」、「10人以上29人以下」、「100人以上299人以下」の3区分。  負債額「1千万円未満」の特色は、「4人以下」の件数が57件(同96.6%増)、負債額が2億9,500万円(同94.1%増)と、ともに著増したことである。この結果、同区分の件数構成比は83.8%、負債額は同85.0%の高率となった。

[04]原因別の動向

2011/10/17 1:17 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:17 に更新しました ]

~不況型倒産の構成比は81.8%~

 負債額「1千万円以上」の集計をみると、倒産件数は「他社倒産の余波」が48件(前年同月比14.3%減)と平成3年1月(40件)以来の低水準となったのをはじめ、「販売不振」「過少資本」「既往のシワ寄せ」などが前年比で減少、一方、「放漫経営」48件(同26.3%増)、「売掛金回収難」5件(同25.0%増)の2区分は増加した。

 「販売不振」「既往のシワ寄せ」「売掛金回収難」など「不況型倒産」の構成比は81.9%(負債額「1千万円未満」を含め81.8%)と、19か月連続で80%台を継続している。

 前年に比べた構成比は、「販売不振」「他社倒産の余波」「過少資本」「既往のシワ寄せ」の4区分が低下、「放漫経営」「売掛金回収難」「その他」の3区分が上昇している。

 負債額では、件数で減少した「販売不振」が2,935億9,400万円(同178.2%増)に膨らみ、「その他」も4,473億5,300万円(同4626.9%増)と大幅な増加となった。一方、「他社倒産の余波」95億2,700万円(同45.1%減)、「過少資本」105億6,900万円(同34.2%減)、「既往のシワ寄せ」172億5,400万円(同19.8%減)、「売掛金回収難」12億9,000万円(同72.2%減)などは、いずれも前年に比べ二桁の減少率となった。

  負債額「1千万円未満」の件数・負債額は、「販売不振」、「放漫経営」、「他社倒産の余波」3区分の増加が目立つ。その他区分は、前年比で減少か横ばいである。

[03]業種別の動向

2011/10/17 1:16 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:16 に更新しました ]

~「製造業」と「卸売業」の倒産件数は近年にない低い水準~

 負債額「1千万円以上」の集計では「製造業」の倒産件数が137件(前年同月比10.5%減)、「卸売業」が115件(同22.8%減)で、前者が平成18年7月(136件)以来5年1か月ぶり、また後者は平成2年8月(115件)以来21年ぶりの低水準を記録した。そのほか「建設業」293件(同6.4%減)、「その他」82件(同9.9%減)も前年比で減少した。
 一方、増加したのは「小売業」の115件(同17.3%増)、「飲食業」の66件(同15.8%増)、「サービス業」の218件(同7.4%増)の3区分である。

 減少した「卸売業」では、「衣服身の回り品」12件(同36.8%減)、「飲料食料品」23件(同17.9%減)、「建築材料・家具建具」21件(同32.3%減)、「その他」18件(同33.3%減)など項目の寄与率が高く、一方、増加した「小売業」では「自動車・自転車」21件(同75.0%増)の増加寄与率が高い。

 前年に比べた構成比も、件数動向に連動して「建設業」(29.4%→28.6%)、「製造業」(14.4%→13.4%)、「卸売業」(14.0%→11.2%)、「その他」(8.6%→8.0%)の4区分が低下、「小売業」(9.2%→11.2%)、「飲食業」(5.4%→6.4%)、「サービス業」(19.1%→21.2%)の3区分が上昇した。

 負債額では、「その他」が6,427億8,100万円(同2444.1%増)と大きく膨らんだほか、「小売業」188億6,700万円(同87.2%増)、「飲食業」47億7,900万円(同74.4%増)も二桁の増加率となった。「その他」では、「安愚楽牧場」と「SFコーポレーション」2社の倒産が大きく影響している。一方、「卸売業」242億2,500万円(同32.0%減)と「サービス業」208億600万円(同30.8%減)の2区分が二桁の減少率となった。

 負債額「1千万円未満」の集計をみると、件数・負債額は「建設業」11件(同120.0%増)、6,900万円(同81.6%増)、「製造業」6件(同横ばい)、3,500万円(同20.7%増)、「卸売業」2件(同66.7%減)、600万円(同75.0%減)、「小売業」12件(同33.3%増)、6,200万円(同19.2%増)、「飲食業」13件(同550.0%増)、6,500万円(同550.0%増)、「サービス業」」21件(同61.5%増)、1億円(同81.8%増)、「その他」3件(同横ばい)、1,000万円(同54.5%減)である。

[01]8月の主な動き

2011/10/17 1:15 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:15 に更新しました ]

(1)今年最大の大型倒産
 民事再生法を申請した和牛オーナー制度運営「(株)安愚楽牧場」の負債額は、4,330億8,300万円で今年最大の規模、破産手続きをとった消費者金融「(株)SFコーポレーション」の負債額は1,897億円で今年2番目の規模となった。これら2件の負債額占有率は、78.4%に達する。

(2)小規模企業の件数は前年比で4か月ぶりに減少
 小規模企業(製造業その他は従業員20人以下、商業・サービス業は5人以下)の倒産件数は691件(前年同月比1.3%減)と4か月ぶりに減少したが、構成比は63.2%で前年比横ばいだった。小規模・零細企業の倒産ウエートの高さは変わらない。

(3)負債額「1億円未満」の件数シェアは71.8%、従業員数「9人以下」は同59.5%
 負債額「1億円未満」の倒産件数は786件で、構成比は71.8%と前年に比べ3.4ポイント上昇した。また従業員数「9人以下」の件数は651件(負債額「1千万円以上」は593件)で、構成比は59.5%(同57.8%)といぜん高い水準にある。

(4)不況型倒産のシェアは81.8% 
 「販売不振」、「既往のシワ寄せ」、「売掛金回収難」など「不況型倒産」のウエートは81.8%(負債額「1千万円以上」は81.9%)と、いぜん80%台を継続している。

[02]負債規模別の動向

2011/10/17 1:15 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/10/17 1:16 に更新しました ]

~負債額「1千万円未満」の倒産件数は平成10年3月以来の高水準~

 8月の倒産件数は1,094件、負債額は7,943億9,200万円となった。このうち負債額「1千万円以上」の倒産は1,026件、7,940億4,500万円である。

 区分ごとの動向では、負債額「1千万円未満」が68件(前年同月比54.5%増)と平成10年3月(77件)以来13年5か月ぶりの高水準となったこと、反対に「5億円以上10億円未満」が31件(同43.6%減)と平成3年7月(29件)以来の低水準となったのが目立つ。

 そのほか「5千万円以上1億円未満」217件(同12.4%増)、「10億円以上」34件(同9.7%増)の2区分が前年に比べて増加、「1千万円以上5千万円未満」501件(同3.8%減)、「1億円以上5億円未満」243件(同8.0%減)の2区分は減少した。

 負債額「1億円未満」の3区分の件数は786件(同3.7%増)で、構成比は71.8%の高水準である。倒産が小規模・零細事業者を中心に推移している構造に変化はない。

 負債額では、「100億円以上」が6,227億8,300万円(前年比較なし)と急増した。そのほか「1千万円未満」3億4,700万円(同50.9%増)、「5千万円以上1億円未満」148億4,600万円(同14.7%増)の2区分が増加、負債額「1億円未満」のシェアを押し上げた。

 負債額「100億円以上」では、負債額規模で今年最大と2位を占める大型倒産が2件発生した。栃木県の「安愚楽牧場」と神奈川県の「SFコーポレーション」である。そのほか、東京の婦人服販売「(株)ララ・プラン」(負債額69億円)、和歌山の水産加工・鮮魚販売・回転寿司店「(有)ユタカ商会」(同62億円)、東京の消費者金融「(株)エージーカード」(同52億円)など、負債額50億円以上の企業も多かった。

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