ここで平成22年度(22年4月~23年3月)の倒産動向をざっと紹介し、3月単月の動向は、それぞれ各論で記述する。22年度の倒産件数は13,573件(前年度比11.3%減)、負債額は4兆7,273億4,000万円(同33.8%減)となった。このうち負債額「1千万円以上」は、13,065件(同11.3%減)、負債額は4兆7,245億8,400万円(同33.8%減)である。 (1)倒産件数は5年ぶりの低水準 倒産件数は13,573件(負債額「1千万円以上」は13,065件)で、平成17年度(13,466件)以来5年ぶりの低水準となった。 (2)負債額は20年ぶりに5兆円を下回る 負債額は4兆7,273億4,000万円(負債額「1千万円以上」は4兆7,245億8,400万円)で、平成2年度以来20年ぶりの5兆円割れとなった。これは、大型倒産が負債額「1千億円以上」で4件(前年度7件)、同「100億円以上」で36件(同59件)と、前年に比べほぼ半減したためである。 (3)上場企業の倒産は10社 上場企業の倒産は、「(株)プロパスト」、「(株)武富士」、「大和システム(株)」、「中小企業信用機構(株)」など10社で、前年度の7社を3社上回った。 (4)法的倒産では「破産」の構成比が91.9% 「販売不振」など不況型倒産の構成比は82.7%(負債額「1千万円以上」は82.9%)、法的倒産に占める「破産」のシェアは91.9%(負債額「1千万円以上」は91.6%)と高率である。 図:年度別倒産件数・負債額の推移(平成元年度以降) Excel形式データは添付ファイルからダウンロードしてください。 |
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