2011年 4月(2011年2月調査)

[10] 地域別の動向

2011/04/25 19:12 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/28 0:12 に更新しました ]

 
~北海道のみは件数・負債額ともに増加~
内閣府は2月の地域経済動向で、全国11地域のうち東北、北関東、南関東、東海、中国、四国の6地域の景況判断を前回調査(22年11月)に比べ上方修正した。
 
輸出の持ち直しを受けた鉱工業生産指数の増加が背景にあり、景気の踊り場から脱却に向けた動きが広がりつつあることを裏づけた。6地域の景況判断は、いずれも前回の「足踏み状態」から「持ち直しの動き」に変更した。
もっとも、沖縄だけは観光業の不振が響き下方修正された。他の4地域は、北海道と近畿が「足踏み状態」、北陸が「緩やかな持ち直し」、九州が「持ち直し」と、それぞれ前回の判断を据え置いた。
しかし、東日本の激甚災害が、人びとの虚をついた。災害が全体の景気動向はもちろん、地域経済に与える影響は計り知れない。今後、企業倒産の増加が懸念される。
 
2月期の地域別動向は、「北海道」で件数・負債額がともに増加、「近畿」、「中国」の2地域では負債額のみ増加、「東北」、「関東」、「中部」、「四国」、「九州・沖縄」の5地域では件数・負債額ともに減少した。
 
図:地域別倒産件数・負債額前年同月比増減率の比較(負債額1千万円以上・2月)
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[09] 倒産原因・営業年数別の動向

2011/04/25 19:09 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/27 23:36 に更新しました ]

~全般は減少トレンド~

負債額「1千万円以上」で倒産原因と営業年数の関連をみると、件数では全49区分のうち前年に比べ増加したのは16区分、減少したのは24区分、横ばい9区分となった。負債額でも、増加は21区分、減少は24区分、横ばいが4区分と、全般的に減少トレンドを継続している。

件数で比較的変動率の大きかった区分(5件以上、増減率50%以上)として、「過少資本」の「2年以上6年未満」6件(前年同月比50.0%増)、「6年以上10年未満」9件(同350.0%増)、「10年以上20年未満」5件(同58.3%減)、「20年以上30年未満」11件(同83.3%増)、「既往のシワ寄せ」の「6年以上10年未満」5件(同50.0%減)、「その他」の「10年以上20年未満」6件(同50.0%増)などがピックアップされる。
 
図:倒産原因・営業年数別倒産件数と負債額の前年比増減一覧
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負債額の減少区分では、「10年以上20年未満」の「販売不振」(前年同月比2,209億円減、同92.8%減)を筆頭に「20年以上30年未満」の「既往のシワ寄せ」(同241億5,000万円減、同88.4%減)、同「放漫経営」「売掛金回収難」「その他」の減少率が80%を越えた。一方、増加区分は、全体に増加率が高いのが特色。
 
なかでも変動の大きかった区分は、「放漫経営」の「2年未満」23億円(同4,409.8%増)、「30年以上」1,337億4,800万円(同3,938.3%増)、「他社倒産の余波」の「2年未満」23億円(同400.0%増)、「30年以上」1,043億500万円(同6,267.8%増)、「不明」4億900万円(同3,046.2%増)、「過少資本」の「2年以上6年未満」6億300万円(同428.9%増)、「6年以上10年未満」11億6,400万円(同1,637.3%増)、「20年以上30年未満」37億8,900万円(同982.6%増)、「既往のシワ寄せ」の「10年以上20年未満」30億5,900万円(同123.0%増)、「売掛金回収難」の「30年以上」9億6,000万円(同204.8%増)、「その他」の「6年以上10年未満」6億6,500万円(同174.8%増)、「10年以上20年未満」105億600万円(同1,106.2%増)などである。

[08] 倒産形態別の動向

2011/04/25 19:02 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/28 0:10 に更新しました ]

~法的倒産の構成比は81.2%~

負債額「1千万円以上」の倒産形態では、「再生手続」43件(前年同月比26.5%増)を除く、そのほか区分はすべて減少した。「銀行取引停止」が177件(同13.7%減)と1年10か月連続の減少、「破産」722件(同9.3%減)は平成22年5月(712件)以来の低水準となった。しかし、「破産」は、法的倒産の90.9%(負債額「1千万円以上」では90.7%)を占めている。

法的倒産は、「会社更生法」の構成比率が低下したものの、「破産」、「再生手続」、「特別清算」などの比率上昇で81.2%(負債額「1千万円以上」は80.7%)と、いぜん80%台に張りついている。

負債額は、「特別清算」200億4,100万円(同90.3%増)と「会社更生法」2,328億300万円(同7.4%増)の2区分で増加した。後者の比率増加は、「林原」と関連2社の会社更生法申請が影響している。そのほか「銀行取引停止」、「破産」、「再生手続」などは、いずれも二桁の減少率となった。負債額「1千万円未満」では、「破産」30件(同38.8%減)、1億4,100万円(同42.7%減)の件数・負債額減が目立つ。
 
図:倒産形態別倒産件数・負債額前年同月比増減率の比較(負債額1千万円以上・2月)
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[07] 営業年数別の動向

2011/04/25 19:00 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/28 0:08 に更新しました ]

~件数は「30年未満」の5区分すべてが前年比二桁の減少率~

負債額「1千万円以上」で、営業年数と倒産の関連を前年に比べてみると、「30年以上」258件(前年同月比7.5%増)と「不明」139件(同0.7%増)を除く、ほかの区分はいずれも二桁の減少率を示した。
 
「6年以上10年未満」86件(同22.5%減)は平成2年9月(86件)の過去最少に並んだほか、「10年以上20年未満」202件(同21.7%減)は22年5月(200件)以来の、それぞれ低水準となった。
 
これら減少区分では、構成比も低下している。負債額では、「2年未満」56億6,100万円(同358.0%増)と「30年以上」3,001億5,700万円(同212.6%増)の増加率が膨らんだ。
 
「30年以上」の増加率は、「(株)林原」(創業1932年)の倒産負債額が加わったことによる。
 
図:営業年数別倒産件数・負債額前年同月比増減率の比較(負債額1千万円以上・2月)
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[06] 個人・資本金規模別の動向

2011/04/25 18:57 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/28 0:07 に更新しました ]

~資本金「5億円以上」事業所の倒産発生はゼロ~

負債額「1千万円以上」では、資本金「5億円以上」で倒産発生がゼロ、同「1億円以上5億円未満」が17件で前年に比べ横ばいとなったほかは、すべて減少した。「個人」が173件(前年同月比11.7%減)と平成22年1月(168件)以来1年1か月ぶりの低水準となったほか、同「1千万円以上5千万円未満」が402件(同10.5%減)と8年2月(328件)以来、同「5千万円以上1億円未満」が28件(同20.0%減)と18年4月(28件)以来の、それぞれ低水準となった。

負債額では、資本金「1億円以上5億円未満」1,555億3,500万円(同550.5%増)と同「5千万円以上1億円未満」858億4,000万円(同192.8%増)2区分が大幅に増加した。前者の増加は、「林原」(資本金1億円)の会社更生法申請が原因である。負債額「1千万円未満」では、「個人」8件(同42.9%減)、4,300万円(同57.4%減)、資本金「1千万円未満」24件(同36.8%減)、1億400万円(同36.6%減)の2区分が件数・負債額ともに大幅減となった。
 
図:資本金規模別倒産件数・負債額前年同月比増減率の比較(負債額1千万円以上・2月)
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[05] 従業員規模別の動向

2011/04/25 18:55 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/28 0:04 に更新しました ]

~「10人以上29人以下」は14年7か月ぶりの低水準~

負債額「1千万円以上」事業所の倒産件数は、「100人以上299人以下」の8件(前年同月比100.0%増)を除き、そのほか区分はすべて減少した。「10人以上29人以下」が118件(同22.9%減)と平成3年7月(109件)以降14年7か月ぶりの低水準、「4人以下」も430件(同1.8%減)と平成22年1月(429件)以降1年1か月ぶりの低水準となった。

構成比は、「9人以下」で全体の59.9%(負債額「1千万円以上」は60.0%)を占め、相変わらず従業員数規模の小さな企業の倒産ウエートが高い。構成比を全体的にみると、「4人以下」(40.2%→43.6%)の上昇率がやや高い。

負債額は、「100人以上299人以下」2,398億6,800万円(同3,864.8%増)が大幅に増加した。これは、従業員数280人を抱えた「林原」倒産の影響である。「300人以上」事業所では倒産の発生がなかった。負債額「1千万円未満」では、「4人以下」の件数・負債額が18件(同33.3%減)、7,200万円(同46.7%減)と大幅に減少している。
 
図:従業員規模別倒産件数・負債額前年同月比増減率の比較(負債額1千万円以上・2月)
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[04] 倒産原因別の動向

2011/04/25 18:53 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/28 0:01 に更新しました ]

~不況型倒産のシェアは82.9%~

負債額「1千万円以上」では、「過少資本」が53件(前年同月比17.8%増)と1年10か月ぶりに増加に転じた。一方、「販売不振」は746件(同8.9%減)と平成20年1月(737件)以来3年1か月ぶりの低水準となり、「放漫経営」は38件(同5.0%減)と1年10か月連続の減少となった。

「販売不振」、「既往のシワ寄せ」、「売掛金回収難」など不況型倒産のシェアは、82.9%(負債額「1千万円以上」は83.3%)である。

負債額は、「販売不振」1,027億5,100万円(同69.6%減)と「既往のシワ寄せ」193億7,200万円(同61.5%減)の2区分は減少したものの、「他社倒産の余波」1,161億4,200万円(同1,105.4%増)と「放漫経営」1,418億7,900万円(同778.8%増)が大幅に増加した。「他社倒産の余波」の増加は、「(株)林原」の倒産と関連2社の負債が加わったことが原因。負債額「1千万円未満」では、「販売不振」の件数・負債額が22件(同45.0%減)、1億1,300万円(同46.7%減)と大幅に減少した。
 
図:倒産原因別倒産件数・負債額前年同月増減率の比較(負債額1千万円以上・2月)
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[03] 業種別の動向

2011/04/25 18:51 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/28 0:01 に更新しました ]

~「建設業」が1年8か月連続の減少~

負債額「1千万円以上」では、「建設業」が259件(前年同月比5.1%減)と1年8か月連続で減少、「製造業」145件(同14.2%減)と「サービス業」168件(同31.1%減)は、それぞれ平成18年7月(136件)と平成19年9月(161件)以来の低水準となった。一方、「卸売業」145件(同9.0%増)、「小売業」132件(同8.2%増)、「飲食業」66件(同3.1%増)の3業種は増加と、全体はまちまちの動きを示した。

前年に比べた構成比では、「製造業」(15.5%→14.7%)と「サービス業」(22.4%→17.0%)の2区分が低下、そのほか業種の構成比は上昇した。

負債額では、「製造業」が2,238億5,700万円(同585.8%増)と大きく膨らんだ。これには「(株)林原」の会社更生法申請が大きく影響している。負債額「1千万円未満」では、「製造業」、「小売業」、「飲食業」、「サービス業」4業種の件数・負債額がともに大幅に減少した。
 
図:業種別倒産件数・負債額前年同月増減率の比較(負債額1千万円以上・2月)
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[02] 負債規模別の動向

2011/04/25 18:23 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/27 23:58 に更新しました ]

~件数・負債額ともにすべての区分が前年比で減少~
 
 2月の特色は、負債額「1千万円以上」の件数が5年5か月ぶりに1,000件を下回ったこと、「100億円以上」を除く6区分すべてで件数・負債額ともに前年比減となったこと、とくに負債額「1千万円未満」では件数・負債額の減少率が高いこと、上場企業の倒産は3か月ぶりに発生しなかった、などである。

 2月の倒産件数は1,019件、負債額は4,103億3,500万円となった。負債額の区分では、「1千万円未満」1億4,700万円(前年同月比44.5%減)の大幅な減少率が目立つ。負債額「1千万円以上」の負債総額は、4,101億8,800万円と前年に比べ4か月連続の減少となった。件数の区分動向では、「1千万円未満」が32件(同38.5%減)、「1千万円以上5千万円未満」が483件(同10.4%減)と、それぞれ平成20年10月(18件)以来、同2月(476件)以来の低水準となった。区分ごとの構成比では、前年に比べ大きな変動がみられなかった。
 
図:負債規模別倒産件数・負債額前年同月増減費の比較(2月)
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[01] 2月期の主な動き

2011/04/25 18:20 に Matsumoto Norikazu が投稿   [ 2011/04/25 18:49 に更新しました ]

(1)負債額「1千万円以上」の1,000件割れは5年5か月ぶり
 負債額「1千万円以上」の倒産件数は、前年同月比9.4%減の987件と平成17年9月以来5年5か月ぶりに1,000件台を割り込んだ。

(2)負債額「1千億円以上」の大型倒産は1件
 負債額「1千億円以上」の大型倒産は、「林原」(負債総額1,322億7,100万円)1社にとどまった。

(3)不況型倒産のウエートは82.9%
 原因別では、「販売不振」など不況型倒産のウエートは、82.9%(負債額「1千万円以上」は83.3%)といぜん高水準である。

(4)従業員数9人以下の倒産件数ウエートは59.9%
 従業員規模別にみると、従業員数9人以下の倒産のウエートは、59.9%(負債額「1千万円以上」は60.0%)と前年(56.7%)比で3.2パーセントポイント上昇した。

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